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2010年3月 4日 (木)

『ルポ貧困大国アメリカⅡ』

 地元テレビ(ラジオ?)局とのタイアップ商品。
「こげなメロンパンがあいもした!」、
  ピザ風味メロンパン。
 ある人いわく、一言
  「邪道!」
 ・・・・・・・・・・・・・・、
  私は、買って食べてみました・・・・。

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 さて、
『ルポ貧困大国アメリカⅡ』(堤未果著、岩波新書、720円+税)
             (Amazonでは⇒こちら
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 はい、ただいま気分はすっかり高校生~、ということで、関心があった
「第1章 公教育が借金地獄に変わる」を読んだところで。
(勢いで第2章とエピローグも読みましたが)

 いつものように、引用させて頂きます。
『・・・・・
 かつてアメリカでは、公教育は「社会的資産」であり、教育を受ける側だけ
でなく社会全体の利益になると見なされていた。
 学校は経済的な心配なしに自分自身を見つめ、自由に好きなことを学べる場
であり、誰にでも与えられるチャンスの一つだったのだ。
 公教育の父であるホレース・マンは一九世紀半ば、「教育とは人間が考え出
したどんな知恵よりも人々の平等を実現する、社会の偉大な平等化装置だ」と
表現し、無償教育の重要性と経済効果を訴えた。
 だが、彼の言う偉大な装置は、ある時から急激に力を失い、今やアメリカの
学生たちを脅かすまったく別の存在に変わりつつある。

                             ・・・・・・』
                               (P17)

『「この国では、高卒の人間がつける職業はマックジョブ(マクドナルドの店員
のような時給で働く仕事)しかないわ。いまどんな借金をしても大学の学位だけ
は取らないと、永久に低賃金の職を転々とするはめになる。私は母のようにはな
りたくないの。五〇近くなって、まだレストランのウェイトレスをしながら、給
料日から給料日まで食いつなぐなんて絶対にいやよ」』      
(P51)

 ワッハハハ・・・、私も“マックジョブ”(笑)。

 堤氏が書かれる学資ローンの話から逸脱して。
 誰も自分の最終学歴を「社会全体の利益」のため?、右翼的に言えば「御国ため」
に決めるはずもありません。
 卑近な表現をすれば、「自分だけは、マックジョブになりたくない」からであって、
それはとてつもない「エゴ」なことであるはずです。

 「社会全体の利益」と「エゴ」。そのギャップ。
 例えば、ここ鹿児島・出水という「地方に活き」、「地方の将来を切り拓く」人材とは?
 当然、私のような“口だけの、貧乏人”ではありません。だからと言って、公務員とな
って安定した収入の途を得るかわりに、“良心を捨てた”人でもないでしょう。
(スミマセン。言葉が悪いです。傍から見ている限り、「己の思想・信条を開示する権利」
ってのが、とってもハードルが高いのかな~~と思うところです)

 教育に期待すれども、見返りを求めず。

  若者よ、荒野を行け!(・・・爆笑)

  って、本の内容から、著しく逸脱してしまいましたが。
 最後にエピローグから引用させていただきます。
『・・・・
 ますますスピードが加速する社会のなかで、情報は昔よりずっとそぎ落とされ、仕分けされ、
わかりやすい形で差し出されるようになった。だが、一人の人間をひとことで言い表すことが
難しいように、人間が引き起こす出来事を単純化することには限界がある。
 高速でやってきては流れ去るニュースは、皮膚感覚で感じることはできても、それ以上つか
もうとするほどに、実態が見えなくなってしまう。

                                 ・・・・・・・』
                                     (P212)
 我々は、どういう時代に生きているのか?
(自分が18歳の頃、惹きつけられたフレーズです)

 その問いの答えを探しつつ、人は生きていかなければならないのかな~~。

民主主義はしくみではなく、人なのだ。』(P215)
 

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