「教育」は、胡散臭い?
午後4時半の、雲行き。
店番している間は、結構本格的に雨降り。
おかげさまで(と言ってはいけないのですが)お客様が少なく、
久しぶりに午前1時前に、あがり。
雨は上がっておりました。
ふ~~。ゆっくり寝れる、と思ったのですが、なぜか朝には目が
覚めてしまい・・・・。
仕方なく、『ルポ貧困大国アメリカⅡ』を手にして、そのまま読了。
実は、わが意を得たり!と思った部分。
『・・・・
カリフォルニア州立大学バークレイ校で社会学を教えるスチュアート・
タノック教授は、教育が将来の収入を保証する時代は終わったと指摘する。
「いまや一握りのエリートが就く職以外は、学位などいらなくなっています。」
オバマ大統領は、より多くの子どもたちに大学の学位を取らせる政策をすす
めているが、これは結局、高学歴ワーキングプアの増大を加速させることにな
るだろう。
問題は学歴ではなく、労働市場の構造そのものだからだ。
・・・・・』
(P162)
『・・・・
教師たちは、経済徴兵制につながる〈落ちこぼれゼロ法〉の廃案を掲げ、
全米各地で州を相手に訴訟を起こしている。加速する競争によって分断された
親や生徒たちと彼らとの間を再びつなぎ始めているのは、国の未来にとって
教育への投資がいかに大切であるかというメッセージだ。
・・・・・』
(P208)
引用させて頂いた、この2箇所のつなぎ合せられない断絶。
「教育」とは、とてつもなく胡散臭いもの?
今年(2010年)1月27日に行われたオバマ大統領による一般教書演説より。
『・・・・・
Fourth, we need to invest in the skills and education of our people.
This year, we have broken through the stalemate between left and right
by launching a national competition to improve our schools. The idea
here is simple: instead of rewarding failure, we only reward success.
Instead of funding the status quo, we only invest in reform – reform
that raises student achievement, inspires students to excel in math
and science, and turns around failing schools that steal the future of
too many young Americans, from rural communities to inner-cities. In
the 21st century, one of the best anti-poverty programs is a world-class
education. In this country, the success of our children cannot depend
more on where they live than their potential.
【4番目として、人々の技術と教育に投資する必要がある。今年、左派・右派の
膠着(こうちゃく)状態を打破し、全国の学校を改善する運動を始めた。発想は
簡単だ。失敗に報いるのではなく、成功に報いる。現状維持を助成するのではな
く、改革のみに投資する。どのような改革かと言えば、学生の成績を上げ、生徒
が数学や科学で抜きんでることを激励するような改革だ。若い米国民の将来を奪
う失敗校を改善しなければならない。21世紀における最高の貧困対策の1つは、
世界レベルの教育を施すことだ。この国で、子どもの成功のカギが潜在力ではな
く、住む地域であってはならない。】
When we renew the Elementary and Secondary Education Act, we will work
with Congress to expand these reforms to all fifty states. Still, in
this economy, a high school diploma no longer guarantees a good job. I
urge the Senate to follow the House and pass a bill that will revitalize
our community colleges, which are a career pathway to the children of so
many working families. To make college more affordable, this bill will
finally end the unwarranted taxpayer-subsidies that go to banks for
student loans. Instead, let’s take that money and give families a
$10,000 tax credit for four years of college and increase Pell Grants.
And let’s tell another one million students that when they graduate,
they will be required to pay only ten percent of their income on student
loans, and all of their debt will be forgiven after twenty years – and
forgiven after ten years if they choose a career in public service.
Because in the United States of America, no one should go broke because
they chose to go to college. And it’s time for colleges and universities
to get serious about cutting their own costs – because they too have a
responsibility to help solve this problem.
【初等と中等の教育法を見直すにあたり、これらの改革を全米50州に拡大する。
しかし、この経済状況下では高校の卒業証書がいい仕事を保証するわけではない。
上院が下院にならい、地方大学を活性化する法案を可決するよう促す。地方大学は
多くの働く家族の子どもにとってキャリアを形成する道となる。
大学に通いやすくするためには、学生ローンを組む銀行に支払われる補助金を廃止
し、そのお金を使って各家庭に1万ドルの税控除を提供し、低所得家庭向けの奨学金
を拡大しよう。学生ローンで大学に通った学生100万人については卒業後、収入の1割
だけ返済に充てればいいと伝えてあげよう。その返済は20年で終了し、公務員になる
道を選べば10年で免除される。大学に行くことを選んだために破産するようなことは、
米国であってはならない。大学側もコスト削減に真剣に取り組むべきだ。彼らも問題
を解決する責務がある。】
(英文は⇒こちら
和訳は⇒こちら、から引用させて頂きました)
ちなみに、community colleges=地方大学と訳されておりますが、日本的には、
職業訓練校を思い浮かべて頂くのが適切では?
バカな自分、それでも「教育」に希望を見ようとする・・・・。
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