地銀再編問題(その1)
紫陽花が色づいてくる時期になりました・・・・。
さてさて、行き着く先の願いはひとつ、「南銀は、生き残ってくれい」でありますから、『地銀再編問題』を、このブログでも最優先のネタにしなければならないか・・・・・という結論デアリマス。
「九州親和HD、清算を発表・傘下の親和銀売却」(NIKKEI-NETより)というニュースが飛び込んできた今日です。
『 二〇〇六年度は純利益が過去最高と好調だった南日本銀行。森俊英頭取(60)は不良債権比率が4%台まで下がったに手応えを感じながらも・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・・・・・・・九州北部では地銀の再編が慌しいが、「地元に根差し、自分の力の生きていくのがわれわれの強み」と目線はあくまで地元。収益力を上げ、中小零細企業にすそ野を広げていくことで地域での存在感を高めていきたい意向だ。』(5月23日付南日本新聞経済欄「サロン」より)
一方、日本経済新聞5月6日付社説には、次のように書かれています。一部引用させて頂きます。
『・・・・・・不良債権処理を促す市場の圧力で経営健全化を迫られた大手行と違い、地域金融機関の再編は進んでいない。直近の昨年9月末の不良債権比率は主要行の1.5%に対して、地域銀行は4.4%。3倍近い。
県内総生産や有効求人倍率でみても多くの地方経済は厳しく、貸し出しの担保となる不動産価格も下げ止まっていない。地銀の経営者はこうした問題を認識しつつも、地元密着の建前を掲げ、再編を拒んできた。米シティグループによる日興コーディアルグループの買収や、今年10月に迫った郵政民営化銀行(ゆうちょ銀行)の誕生を控え、地域金融機関の経営革新は待ったなしだ。
大型連休の谷間に広域統合を発表した背景には、地銀再編を視野に入れた金融庁の思惑もにじむ。あさひ銀行と大和銀行が広域統合した、りそな銀行の登場に似た「九州版のりそな」との指摘もある。
今回の統合は、ふくおかFGが親和銀に役員を派遣するなど、既に布石が打たれていた。九州経済の中心地を地盤とする、ふくおかFGには、親和銀を抱え込む経営体力があるにせよ、新銀行は抜本的なリストラが避けられない。郵便局の営業網を背景にした、ゆうちょ銀行の登場を控え、地銀の生き残り策が問われている。九州の地銀統合は、県の垣根を越えた広域再編劇の序章である。』
さ~~て・・・・・・・と。「平成の市町村合併」問題が進展中のころ、隣町・高尾野町の町長さんが、議会で、あるいは住民向け説明会において、再三再四、
「こんな田舎の町長が、いくら文句を言ってみたところで、どうしようもならないことなのです。このままでは、やっていけないのです。」
とおっしゃっていた姿が、自分は脳裏によみがえってきてしまいます。
いやいや、悲観的に物事を考えるのはヨロシクナイ!で、現在「リレーションシップ・バンキング入門~地域金融機関と顧客・地域社会との互恵的関係のために~」を、読書中。うんうん、そうなんだよ!アメリカでは、日本の金融機関とは比べものにならないくらい小規模の銀行も、きっちり地域に根差しているのさ!!!!南銀なんざ、十分大規模なのっさ!!
アメリカには、人口数十人・村長は高校生という村も、立派に「地方自治体」として存在しているとか。フランスには、数万の「地方自治体」があるとか。そうなんだ!「地方自治体」は、でかけりゃあヨカってもんじゃぁない!!オッ~~(力こぶ)!!と、“市町村合併反対派”は勢いづくはずだったのですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
『欧米諸国と日本では、「地方自治体」の概念が、そもそも異なる』
で、一蹴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
行き着く先は、「市町村合併」においても「金融機関再編」であっても、Community(共同体)という概念の問題になると、自分は信じているのですが・・・・・、
でも、やっぱり、ATMなりCDで、いつでもどこでも、なんの障害もなくお金の出し入れが出来るのが最良、という問題であるのかな・・・・・・・・・。
結論、(スミマセン、泥酔状態でアリマス)
頭取さまよ~、よかですか、「中小零細業者」と言わず、その中小零細業者に勤める「木っ端預金者」にも支持されなければイカン!
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