読破しました~
「ふるさと預金」なぞを熱く語った(照笑)と思ったら、NIKKEI-NETに『地銀・信金、相次ぎ「ご当地預金」を投入』という記事がありました。う~ん、残念、日曜日の記事でしたか・・・・。今日銀行へ行っても、紙面上の記事を読むことは出来ないか・・・・・。
さてさて、休日の目標、達成しました。 「リレーションシップ・バンキング入門~地域金融機関と顧客・地域社会との互恵的関係のために~」(由里宗之著 平成15年金融財政事情研究会刊)定価は2,800円+税。300円の古本として購入してしまい、著者である由里先生にちょっと申し訳ない気がします・・・・。
結局、喫茶店には行かず、冷凍庫から“発掘”してしまった、コチンコチンに凍った「新生3」をすすりながら、読み終えることができました。40ページの資料編は気がつきませんでした~~~トイウコトデ・・・・・。
ホント、浅学で申し訳ない限りですが、「貸し手」「借り手」のリレーションシップについては、どうしてもチンプンカンプン・・・・・。“木っ端預金者”として、一番素敵だな~と思った部分を、長めながら引用させていただきます。
(引用ここから)
『・・・・・本書の冒頭でふれたストーニア高等銀行研究所で起こったもう一つの「事件」においてであった。 「収益性の高い顧客の選別・取引推進」を主題とする、名門コロンビア大学でMBAを取得した新鋭気鋭の(ようにみえた)コンサルタントの授業があった。マーケティング論でよくいわれる「20%の上得意客が売上(または利益)の80%を上げている」という「80/20の法則」をことさらに強調し、「コミュニティ銀行も今後は顧客の選別が必要になる」と力説していた。 授業も半ばになった頃、ある40歳代後半のコミュニティ・バンカー(上級副頭取)研修生が発言を求め、落ち着いた、しかし強い抗議の意思をこめた口調で、次のようにコメントした。
「あなたは、『収益性の高い顧客の選別』というが、収益性の低い顧客をどうするかは言及しない。後者の問題こそがわれわれコミュニティ・バンカーには重要なのだ。(あなたはその回答は出せないかもしれないが)われわれにははっきりしている。コミュニティ・バンカーは。収益性が低いからといて顧客を見捨てるわけにはいかない。わずかな数の『収益性の高い顧客』に特化しても、(あなたが得意げに例として挙げる)チェース銀行のような規模の経済性は達成しようもなく、かえって衰退してしまう。そのうえ、もし本当にわれわれが収益性が低い顧客を見捨てたら、それは必ず政治問題になるだろう。 (これに対し、講師が「でも住宅ローンは勧められる」といったところ)
「住宅ローンを組むような若い顧客はわれわれのコミュニティにはいまは少なくなった。それにノンバンクの売込み攻勢が激しい。われわれの銀行に毎日のように来てくれる客の多くは、あなたの判断基準では(顔のある人間というよりも)『低収益性』そのものだ。・・・・・・・・・』
(引用ここまで)
(お断り:こんな部分を引用すると、「だから、オレ様を得意客扱いせよ」という“下心”を読もうとされるのが、“世間の常識”、特にビジネスの世界ではそうなのかもしれません。念のため、そのような“下心”は一切ないこと、一言付け加えさせて頂きます。わが智流空手道(冗談ですからネ)に「表裏なし」。・・・・・・・・なかなか、うまいジョークで収めることは難しいデスネ)
上記の引用部分、あくまで“高等銀行研究所”という、いわば“身内の場”でされた発言と解釈すると、言葉に“力”を感じませんでしょうか?
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