楽しめる「投資」を
帰省シーズンが終わって、日曜日の商店街は、またいつもの静けさ?
さて改めまして、17日(金)の日経平均終値、15,273円68銭・前日比-874円81銭(5.42%)。ハイ、私としては、拙い抵抗、ヤフー(4689)を1株買い増したのみ・・・・。一鹿児島県民としては、なんたって「かぎん!」、鹿児島銀行(8390)を、エイヤッ!で買うべきだったか・・・・・。
さてさて、本題です。ヨソの人間から見ると、華麗しかし摩訶不思議(?)な銀行員の方の日々を、あるブログで楽しみに読ませて頂いています(トラックバックを頂いたわけではなし、リンクは貼らないでおきます。関西圏在住の方のようです)。
その方のブログ、17日の株価急落に際し、(引用させて頂きます)
“「F係長、投信のお客さんでパニックは無い? 電話こっちに回してくれたら、対応するよ。」”
な~るほど、保有している投資商品が、銀行窓口で奨められた投資信託のみ、という方が、比率としては圧倒的に多いと思います。銀行へ電話するお気持ち、よく解ります。
ヨッシャ!鹿児島県下1万人(?)「世界の財産3分法」(日興アセットマネジメント)保有者を代表して、このファンドの分析を・・・・・・。
この「世界の財産3分法」、17日の1日で、基準価額は-336円(前日比-3.12%)と、大きな下落。(それでも、日経平均より下落幅は小さいのですから、分散投資の効果ともいえますね)
私が購入した2月5日時点と比べると、-10%超の下落(実際には、販売手数料分も加わります)(モーニングスターを参考。以下同じ)。今年初め頃に購入されたという方、当時は順調に基準価額が上昇しており、銀行も販売に力こぶがはいっていた・・・・・で、私以外にも多い、と判断させて頂きます。
このファンドは、ご存知のとおり、「不動産(REIT)」「債券」「株式」のそれぞれ国内外6つのマザー・ファンドに均等に投資、というのが謳い文句ですね。国内不動産なら“東証REIT指数”、国内株式なら“TOPIX(東証株価指数)”と、それぞれ目安となる指数があることになっているのですが、“MSCI-KOKUSAIインデックス”など、簡単に一般人が目にすることができない、出来たとしても理解できない・・・・・。
窮余の策、それぞれの指数に連動することを目指した、インデックスファンドでそれぞれの分野の騰落率を出してみました。(それぞれのファンドを、2月5日・1万円ポッキリ・販売手数料ナシ、で購入後保有したとして)
《国内不動産》ダイワJ-REITオープン(毎月分配型) -18.62%
《海外不動産》DIAM 世界リートインデックスF(毎月分配型) -22.11%
《国内債券》(パレット)日本債券インデックス +1.09%
《海外債券》(パレット)海外債券インデックスヘッジ無 -2.51%
《国内株式》三菱UFJ TOPIX・ファンド -13.39%
《海外株式》ステート・ストリート 外国株式インデックス -7.71%
「サブ・プライムローン」問題の発祥(?)、REITが特にむごい下落であることは、解ると思います。で、バブルがはじけてREITの人気は低下、さらなる下落がしばらく続くと思うですが、皆様のご判断は?現在余剰資金をお持ちであれば、「円高」の今、“海外債券”“海外株式”への投資を考えてみては?・・・・・・・・・・・・・。「やっぱり、より安全に」と思われるなら、“秋の個人向け国債”なんて? (イエ、投資はあくまで、ご自分の判断でお願いします)
で、あらまぁ、サテ、ここが本題です。
今、「銀行員の奨めで買ってしまったけれど、買うんじゃなかった・・・」とオロオロされている皆様へ。(とてつもなく、おこがましい限りですが)
リスク・マネジメント(Wikipediaより)という言葉を、最近耳にしたことがあると思います。いかに普段から危機的状況(クライシス?)に対する備えをしておくか、と解釈していますが、金融の世界でも、年々進化しているはずです(断言は、できません)。たとえば、REITのような“証券化”(同じくWikipediaより)というのも、流動性を高めることによる、リスク軽減策と解釈することができます。
世界中の投資家が一斉にリスク回避の行動に出たために、世界経済は混乱しているとも言われていますが、混乱を収拾をしてくのも、リスクマネジメント。世界経済は、まだまだ発展し続けると信じます。(なんて書きますが、同時に、伝え聞くアフリカ大陸の現状等が頭をよぎってしまいますね)
そして、私たちの国・日本。「平成19年上半期中 国際収支状況(速報)の概要」(財務省)をどうぞ。「円高」は、国内(輸出型)製造業に打撃となることは間違いありません。とはいえ、「日本は、“加工貿易”の国である」と、社会科の授業で教わったのは、今は昔。“原料を買って、製品に加工して、高く売る”という直接のモノの売買による「貿易収支」より、「所得収支」(野村アセットマネジメントより)の黒字額の方が多いのが、今の日本の姿です。
「円高」は、世界へ投資するチャンス!日本のお金が、世界へ雄飛(?)する勢いが増せば、再び「円安」の方向に進み始める・・・・・というのは、楽観的過ぎ?
「投資」を、もっと楽しみましょう。
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