パイオニア工場買収へ
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褒められてしまうと、ついついネコにレンズを向けてしまいます。
子猫にとっちゃ、夏の暑さって「なんなんだ~?ダルいにゃ~」という感じ?
さて、メモ代わりとして、
日本経済新聞7月2日付企業相互欄
「ソニー系 新方式薄型パネル量産 省電力 来年末から
パイオニア工場買収」
『ソニーと出資する投資ファンドが共同出資するエフ・イー・テクノロジーズ
(FET、東京・品川)はパイオニアのプラズマパネル工場を買収して、「電界放出
型ディスプレー(FED)」と呼ぶ新方式の薄型映像パネルを二〇〇九年末から量産す
る。動きの早い動画も明瞭(めいりょう)に表示でき、消費電力は液晶の半分以下
で済む。当初は医療分野など業務用の需要を見込むが、将来は大型テレビ用として
も売り込んでいく計画だ。
FEDはプラズマ、液晶、有機EL(エレクトロ・ルミネッサンス)に続く「第四の
薄型パネル」ともいわれる。
電子を蛍光体に当てて発光させるブラウン管と同様の自発光方式を採る。プラズ
マや液晶パネルより割高になるものの、無駄な光のない深みのある黒色を表現できる
など映像の質を高められるのが特徴。液晶のように常に背後からライトで照らす必要
がないため消費電力を減らせるほか、有機ELと比べて画面サイズも大型化しやすい。
FETは量産に必要な技術開発はほぼできたと判断し、パイオニアがプラズマパネル
の生産をやめる予定の鹿児島工場(鹿児島県出水市)の土地・建物を取得して事業化
することにした。取得額などの条件を今後詰めて年内に契約。総投資額は二百億━
三百億円の見込みで一部従業員も引継ぐ。パイオニアが現物出資する可能性もある。
当面、FED用パネルを年一万枚(26型換算)規模で生産。映像装置メーカーにパネル
を供給する形で製品化する。まず医療・放送などの業務用の需要を開拓、量産技術な
どを確立したうえで60型の大画面サイズで一般向けのテレビ市場への参入を狙う。量
産開始二年で年二百五十億円、将来は年一千億規模の売り上げをめざす。
FETはFEDの事業化を探るために〇六年十二月にソニーから独立して発足。出資比率
はソニーが三七.八%(三月末時点)で、テクノロジーカーブアウト投資事業有限責任
組合(四十九.二%)などのファンドが残りを出資している。』
“全文転載”・・・。たしかに、うしろめたいものです。日本経済新聞に敬意を
表して、お暇がありましたら、皆様も、ぜひ紙面に目を通してみてください。
せっせか写している途中で、はたと気になってしまったのが
「当面、FED用パネルを年一万枚(26型換算)規模で生産。」
という数字。
さて、現パイオニア鹿児島工場のプラズマパネル生産能力って、いかほど?
「大株主シャープに翻弄されたパイオニアのプラズマTV
2度の業績下方修正で株価は半値近くに」(DIAMONDonlineより)
添付されている表によると、
「鹿児島工場 従業員595人 生産能力43万台」という数字。
単純に比較すれば、「FED用パネル、鹿児島で産声を上げる」段階?
当面は、鹿児島工場の現容量は必要ない、といえる?
しかし、逆に考えれば、このFETという“ベンチャー企業”からすれば、思い切った
「先行投資」と言えます。それだけ、このFEDという方式に対して、将来「価格競争力」
も持ち得るという、確信がある?
鹿児島・出水から、世界にはばたけ!フィールド・エミッション・ディスプレイ!
とはいえ、あまり書きたくないことですが、
「優秀な研究開発職(日本、いや世界中からリクルートするとして)は必要だが、
生産ラインに従事する人間は、当面ほとんど必要ない」
ということになるのでは・・・・・・・・・・・・ナイデショウカ・・・・。
このニュースで、“ぬか喜び”は禁物です。
参考までに、その
エフ・イー・テクノロジーズのホームページ
FEDの研究開発段階が、薄々ながら解り・・・・そう?
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