「電力」「小企業」?
あっと!、気がつけば、今日はクリスマス・イブなのですね。
イルミネーションではなく、下水道工事現場の照明・・・・。
実は、仕事上では凡ミス連発・・・・。
「忙しいから」とか「疲れているから」とか、はてまた「失恋したから」
を言い訳にしないつもりですが、・・・・なかなか・・・・・。
さて、このブログだけでも。
とりあえず、
『海外直接投資の誘致政策
~インディアナ州の地域経済開発~』
(邊牟木廣海著、現代臨床政治学シリーズ〈6〉、東信堂刊)
を読み終えました。
う~~~~ん、ですから、一介の“でしゃばり”市民にしか過ぎない
からかもしれません。自治体の担当職員、あるいは「地域活性化」を研究
される立場にある方なら、また違った評価をされるのかもしれません・・・が、
自分にとっては、「モノ足りない」。
実際に、80年代後半といえば、“Japan as NO,1”を謳歌していた時代。
対して、アメリカにおける対日感情といえば、映画「ロボコップ」いや、
その続編である「ロボコップ3」(Wikipediaより)における、日系企業の
描写に端的に示されているように思います。
「仕事は欲しいけれど、ジャップの企業で働くなんて、まっぴらゴメン
だぜ~!!」
という声が渦巻いていたと思います。
それでもなお、積極的に日本企業誘致の姿勢を貫いたリーダー層が存在
するわけですよね。そんな“逡巡”とか“葛藤”の息遣いが、伝わってこ
ないのですよね・・・・・。
著者の方の肩書きを拝見すると、「米国インディアナ州政府駐日代表」
とのこと。・・・なるほど、“窓口役”でいらっしゃる訳ですよね・・・。
それと、この本の原典は、博士論文とのこと。
それを決して、ダメなものであると言うつもりは毛頭ありませんが、
「誘致企業撤退で、窮地に立たされた日本の地方部」に対しての“メッセージ”
を、私はもっと強烈に読みたかったな~~というのが、正直な感想。
とはいえ、二つばかり、私でも「!」と思った点。
・“電力”の安価・かつ安定供給という条件
なるほど、日本国内においては、九州電力?東京電力?なりが、その地方
のほぼ独占企業として君臨している状況。一応規制緩和で「電力供給業の自
由化」も成されているんでしたっけ。
電力の安定供給という意味では、日本は先進国の中でもトップクラスである
と思います(?)。
「安定供給」という条件に、時に相反する「安価」という条件。
・・・・・・う~~~ん・・・、こちらに知恵を絞る価値はあり?
・大企業から中小企業へ
当本を読むと、インディアナ州への日本企業の進出も、当初の大企業から
中小企業へと主力がシフトしてきているとのこと。
一部引用させて頂きますm(__)m。
『・・・・
このように小規模な日系企業が海外へ直接投資するようになった背景には、
日本国内におけるさまざまな経済的事情が存在する。第一に、日本国内の製造業
における系列化がますます進展してきたことである。第二に、顧客企業による製
品価格の引下げ要請が強まってきたことである。第三に、国内消費人口の減少に
よって、国内需要が減少してきたことである。そして、第四に、小規模な企業で
さえも市場の維持ならびに拡大のために、企業の存亡を賭けた海外市場の開拓を
試みる以外に生き残る方法はないと考えられるようになってきたことである。
したがって、小規模な日系企業にとって、資金的余裕がないため、海外への
直接投資に際して、可能な限り初期投資額を低く抑えようとする傾向が見られ
る。そのために、工業団地を購入して、自社工場を建設するという方法ではなく、
既存の空きビルを探して、それをリースで借り受けて使用する方法が、多く採ら
れるになってきた。
・・・・・・』
・・・・・・ですから、大野原にそびえる工場群。
ああ、“大工場時代”の産物・・・・。
“区切って”、小規模企業でも入居できる、道筋はありや?
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