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2011年5月15日 (日)

第五章「御仮屋書店にて」④

 白い雲と空のコントラスト。

 1105151s

 でも、快晴の夜って、ブルッ!としてしまうくらいに、冷え込みます。

 さて、ゲッソリ・・・なのですが、あんまりサボると、愛しのヒロイン・
むっちゃんに、袋叩きにされてしまうので。
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      第五章「御仮屋書店にて」④
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 ところがだ。その男の子は、睦が向きを変えた途端、顔が真っ赤になり、う
つむいてモジモジし始めてしまった。
 「あっ・・・・、あの・・・・・」

 (なによ~~っ)
 と思ったが、睦は原因がすぐわかった。脚立の高さのおかげで、ブラウスの
ボタンを弾き飛ばさんばかりの立派な胸が、男の子の眼前に現われたのだ。
 (あっ、ごめん、ごめん)
 さりげなく胸を両腕で隠してあげたが、小柄な睦にとって、この男の子を見下
ろす視線は、ちょっと快感だ。もちろん年上の来店者であったら、即座に脚立か
ら飛び降りたのだが、相手は高校生だ。この見下ろす位置を、しばし楽しませて
もらおう。

 「なにか、お探しでしょうか?」
 睦は素知らぬふりをして、もう一度訊いた。高校生なら、教科書の購入かな、
とも思うが、授業が本格的に始まったであろう今では、少し遅い。
 男の子は、睦の方を見ないようあらぬ方向に目をやりながら、それでも勇を
ふるって声を出した。
 「あ・・・、あの・・・・、英検の問題集が欲しいんですが・・・」
                            (つづく)

  

 

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