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2011年5月 5日 (木)

第四章「新米館主、初仕事」⑳

 いつもいつも、ついついこの光景に遭遇してしまうと、
何枚も写真を撮ってしまいます。

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 さ~~て、第四章をとりあえず完結させねば。
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    第四章「新米館主、初仕事」⑳
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。)

 「あの~」
 小雪が、少し遠慮がちに再び口を開いた。
 「御仮屋さん、弓はしないの?」
 「あ、はい。お遊び程度には・・・」
 睦も遠慮がちに答えたが、義彰が答えを引き継いだ。
 「もちろん、もちろん。新納流には、弓の扱いもありますぞ。そして、むっち
ゃんの得意技じゃ。」
 (得意技だなんて・・・)
 「あの~~、自慢しているように聞こえたら、ごめんなさい。実は私、弓道は
三段をもらっていますの。」
 「えっ・・」
 イタリア製の車をマイカーとする小雪のイメージからすると意外だが、改めて
その姿を目にすると、そのすらっとした長身は、弓を弾く姿がとても似合いそう
だ。
 (そして、三段か・・・)
 段位制度なぞない新納流だが、三段というのがかなりの熟練者であろうことは、
睦にも推察できる。
 「おっ、そりゃあいい。水溜さんの弓道着姿は、きっとばっちり様になるんじ
ゃろうの。こんど、この庭で弓を弾いてみてくれんしゃい。大山くん、桐嶋くんも
来てくれるの。」
 義彰が、睦の思っていることを、しっかり代弁してくれた。
                          (第四章 完)
                          (つづく) 

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