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2011年6月25日 (土)

第七章「女三人+犬一匹」②

 快晴の日の黄昏。

1106251s
 さすがに、本日25日はお天気下り坂のようで。

 そうそう。コンビニで店番をしていると。暑くなると、オジサン店員として、
“困ちゃう”こと。

       女性のお客さまが、薄着であること。

 ふ~~。ホント「○○円です。ハイ、ありがとうございます~!」と言っている
内心では・・・・・。

 そんな女性の皆さまに敬意を表して。
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         第七章「女三人+犬一匹」②
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 支店長のお説教から解放された時、小雪が他の二人・睦、茜に、
 「ねえ、ちょっと・・・・」
 と目配せを送ってきた。

 金融機関のテラー(窓口係)は、ひとたび午前九時の開店時刻を迎えれば、
昼食時間以外、おいそれと席を立つことは許されない。勢い、午後三時を過ぎて、
最後のお客さまを送り出した後、女性職員が一斉に「ちょっと休憩」と席を立つ
ことは、黙認されている。
 女三人は、休憩室も兼ねている女子ロッカー室で頭を揃えた。
 「ねえ、田所さん、御仮屋さん。今夜、うちに遊びに来てくれない?今日の
反省会でもしない?」
 小雪は言いながら、コップをグイとあおる動作をしてみせた。「飲もう」という
誘いだ。
 「ん・・・。おばさんも、いいの?」
 と応じたのは、茜だ。どうも常日頃から、独身者である小雪・睦には、遠慮心
を持っているようだ。
 「そんな~~。私なんて、たぶん、御仮屋さんよりも、田所さんの方に歳は近
いはずじゃないですか・・・。もちろん、来てくれますよね?」
 「わ~~。そりゃあ、もう!」
 茜は、大喜びで同意した。睦には、断る理由はない。が、しかし、
 「あの・・・。私、帰ったら、タダモトを散歩に連れていかなきゃいけないの
で・・・、少し遅めの時間にして頂けませんか」
 睦は頼んだ。
 「そうか・・・。今日は私たち、アクシデントがあったから、帰れるのは
午後六時半?・・・。ちょっと厳しいかしらね・・・。じゃあ、午後八時、
でどうかしら」
 「はい。なんとか、駆け足で散歩してきます」
 睦は応じた。
 「よしっ。今夜は、ママさんバレーの練習はサボらせてもらって~と。子供
の相手と、送り迎えはダンナに無理やり頼もうっと。今夜は、飲むぞ~」
 嘱託職員である茜は、毎日定時の午後四時に勤務終了となるのだが、そこか
ら子供二人を相手しつつ、家事・ご近所付き合いの時間が待っているのだ。茜の
頭の中では、慌しく今日のスケジュールの調整がされているはずだ。
                            (つづく)
 
 

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