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2011年8月22日 (月)

第八章「新米館主、お見合いする?」⑮

  秋雨の夜。
 1108222s

 う~~~ん、でも、これって、

  天からの、せめてもの“慈悲”?
(結局、『電力不足』という事態は回避されたような・・・)

 いやいや!。

 でも、これからは『コメ不足』の危機が報じられるようになる
ノデショウカ・・・・・・。

 笑いたい方は、どうぞ私を笑ってくださいませ。

 私が、できること。
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         第八章「新米館主、お見合いする?」⑮
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m)

 漆黒に染められた剣道着姿で現われた、その男性こそ、確かにタツばあさん
が睦に紹介しようとしている、息子・平手慎三郎(ひらで・しんざぶろう)で
あるのだろうが。

 それにしても・・・・。

 睦が持つ“引きこもり”のイメージは、『日照不足で色白、運動不足でブクブ
クに太った肥満体』なのだが。
 現われた男性は、たしかに色白で、この初夏といってもよい太陽の陽射しに、
目をショボショボさせているのだが、その体形は、剣道着の上からでも、きちっ
と均整がとれているのが、見て取れる。おまけに、右手にはどうにも重たそうな
“素振り用木刀(?)”を手にしている。

 (えっ!?)
 と思ったものの、今は睦自身、技を披露している最中だ。
 頭上で回していた棒を、
 「ヤッ!!」
 という気合とともに、打ち下ろして、地面スレスレで止めた。

 再び、棒を背中に隠すようにして、一礼。
 拍手がおこる。「ワンッ!」という吠え声は、タダモト。

 「ふ~~ん、無骨な新納流に、むっちゃんは色っぽさを加えてくれたの・・・」
 とは、じいさんだ。

 そして、
 「素敵!、御仮屋さん、素敵よ。
 ちょっと遅れちゃって、ごめんなさい。これが、私の息子・慎三郎」
 と紹介してきたのは、もちろん、タツばあさん。
 睦は、タツばあさんとその息子という二人に、改めてさっと礼をしたのだが、
その息子とやらは、かるく顎を動かしてみせただけだった。
                           (つづく)
 

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