第九章「ひきこもり剣士」⑥
考えてみると、もうすぐ秋分の日なのですよね。
空気中を漂う、桜島の灰の影響でしょうか、
昨日は、こんな夕焼け。
さて、少しでも前身。
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第九章「ひきこもり剣士」⑥
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
を是非に。m(__)m
「Certainly,
I am a "Happy prince".
But,
I am displeased,
anyone say "you are happy".
(確かに、私は『幸福な王子』だ。
しかし、それを他人に言われるのは、不愉快だ)
・・・・・・・・・」
睦は、慎三郎の顔から目を逸らし、さらっと言った。
「あっ・・・。『幸福な王子』っていう、童話があったけ?」
「そう、オスカー・ワイルドの童話」
「う~~~~~~ん・・・・・・・・・・」
しばし、慎三郎は考え込んでしまったようだ。
「睦さん、いくつだっけ?。たしか、今年短大を出て、就職したってことは・・・」
「うん。私、九月生まれだから、まだ二十」
「ひゃあ!。わっか~~~」
大袈裟に、驚かれてしまった。タダモトの耳が、ピクッと動いた。
「うむ。うん、睦さんって、変わってる・・・。いや、変わってるじゃあ、失礼
か・・・・、うん、独特すぎる・・・」
「あはは。変わってる、でいいよ。中学・高校でも、部活もやらないで、家に
帰ったら、試心館に通っていたんだから、やっぱり『変わってる』って、言われて
いたもん」
「そっか。そうだよな・・・・・」
妙に睦自身のことに感心されるばかりで、なかなか慎三郎の方の話を引き出せない。
(つづく)
すみません。
どうしても、英作文をすると、辞書をひきひき・・・・悪戦苦闘・・・・。
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