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2011年9月16日 (金)

第九章「ひきこもり剣士」⑥

 考えてみると、もうすぐ秋分の日なのですよね。
 空気中を漂う、桜島の灰の影響でしょうか、
 昨日は、こんな夕焼け。

1109161s
 もっとも、今日は午後から、本格的な雨になって
おりますが。

 さて、少しでも前身。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
     第九章「ひきこもり剣士」⑥
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「Certainly,
      I am a "Happy prince".
    But,
      I am displeased,
         anyone say "you are happy".
(確かに、私は『幸福な王子』だ。
   しかし、それを他人に言われるのは、不愉快だ)
                     ・・・・・・・・・」
  睦は、慎三郎の顔から目を逸らし、さらっと言った。
 「あっ・・・。『幸福な王子』っていう、童話があったけ?」
 「そう、オスカー・ワイルドの童話」
 「う~~~~~~ん・・・・・・・・・・」
 しばし、慎三郎は考え込んでしまったようだ。

 「睦さん、いくつだっけ?。たしか、今年短大を出て、就職したってことは・・・」
 「うん。私、九月生まれだから、まだ二十」
 「ひゃあ!。わっか~~~」
  大袈裟に、驚かれてしまった。タダモトの耳が、ピクッと動いた。

 「うむ。うん、睦さんって、変わってる・・・。いや、変わってるじゃあ、失礼
か・・・・、うん、独特すぎる・・・」
 「あはは。変わってる、でいいよ。中学・高校でも、部活もやらないで、家に
帰ったら、試心館に通っていたんだから、やっぱり『変わってる』って、言われて
いたもん」
 「そっか。そうだよな・・・・・」
 妙に睦自身のことに感心されるばかりで、なかなか慎三郎の方の話を引き出せない。
                             (つづく)       
  すみません。
 どうしても、英作文をすると、辞書をひきひき・・・・悪戦苦闘・・・・。

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