« 「ニー・ハオ」の一言だけでも | メイン | 第十章「新米館主、後輩を得る」⑧ »

2011年10月 3日 (月)

第十章「新米館主、後輩を得る」⑦

 なんの脈絡もございませんが。
 190円ナリ!!「厚切りチャーシューまん」の、ご登場

1110022s_2
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
     第十章「新米館主、後輩を得る」⑦
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「あ・・・・、あの。もうしばらく、この姿勢でいてくれませんか?」
 睦と祝子が、抱き合うようになった瞬間、祝子が言ってきた。
 「・・・うん?。いいよ」
 と、睦は言ったものの、
 (なに!?。これって・・・・、“禁断の関係”?????!)
 祝子が睦を抱く力が、グッと増した。

 「あの・・・・・。こんなこと・・・・・、しゃべっちゃうと嫌われると
思うのですけれど・・・・」

 そこで、ドアを「コツ、コツ」と叩く音がした。
 正直なところ、睦は「助かった!」と思う。
 「ちょっと、ごめんね」
 と、祝子の腕をほどいて、ドアを開ければ、瞬だ。

 「持ってきたよ」
 「うん。ありがとう」
 という会話の直後、弟・瞬が、姉・睦を、グイっ!とドアの外へ引きずり
出してきた。

 「な、なによ!?」
 「それは、こっちのセリフ。
  なんで!、“呪いの美少女”が、うちに、来てるんだよっ!!」
 「はぁ?その“呪いの美少女”って、なに?・・・」
 「姉ちゃん、知らないのかよ~っ・・。あの子に、ナンパ目的で話かけた
男子は、ことごとく、その後大怪我をしたんだぜ。いじめようとした女の同級
生も、その後、ことごとく、不幸に遭った、って。これは、事実だぜ」

 「 Even the hunter will refrain from killing the bird that has flown to
him for shelter・・・・」
 「えっ?」
 「『窮鳥懐に入れば、猟師もこれを殺さず』・・・ってね。私にとっては、大事
なお客さんなの。って、瞬。アンタ、一応理系でしょ。もっとマシなことに、脳ミソ
使いなさい」
 それでも瞬は、きちんとココアを淹れてきてくれた。カップが2杯と、クッキー
入り小皿が載った盆を、受け取った。
 「・・・・うん。いざ、となったら、瞬を呼ぶから。頼りにしてるよ、わが弟」
 弟・瞬にウィンクひとつして、睦は自室の方向に向きを変えた。
                             (つづく)        
  

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.synapse-blog.jp/t/trackback/190585/27179099

第十章「新米館主、後輩を得る」⑦を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

プロフィール

フォトアルバム

ごろごろ

最近のトラックバック