改めて、豊島ミホ著『リテイク・シックスティーン』
黄砂の影響?
いつもとは、ちょっと違う色調の朝。
今日も温かい日中のようで、
「歩くのに、ちょうどよい陽気」とのこと。
さて、「小説家」として“復活”されるご意思はないようですが、豊島ミホさん。
・雑記帖トシマ
以前、鹿児島県出水市に住んでいた頃、単行本を購入したのですが、引っ越しで
手放してしまい。また、紀伊国屋書店・流山おおたかの森にて「買おうかな~」と
レジへ向かいかけたのですが、「やっぱりヤメタ・・・」。
で、このたび、
豊島ミホ著『リテイク・シックスティーン』、幻冬舎文庫から刊行。
あらすじ
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高校に入学したばかりの沙織は、クラスメイトの孝子に「未来から来た」と告白される。
未来の世界で27歳・無職の孝子だが、イケてなかった高校生活をやり直せば未来も変えられ
るはずだ、と。学祭、球技大会、海でのダブルデート……青春を積極的に楽しもうとする孝
子に引きずられ、地味で堅実な沙織の日々も少しずつ変わっていく。
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設定は“タイム・スリップ”ものであるものの、SF要素は極めて希薄。
そして、オジサン読者として、敢えて!書こうっ。
これは「美人・沙織」の一人称視点で描かれているからこそ、名作なのである!!
今回、改めて再読(というか、再読中)しましたが、
やっぱり女男4人組による海水浴シーン、
「遺伝子レベルで呼ばれ」ました・・・・。
ハイ、スケベ心には正直に。
さて、映画『横道世之助』『草原の椅子』に引き続いて、
「今まで、どう生きてくればよかったのか」
呼び覚まされる“生まれ出ずる悩み”。
「人生を、やり直したい」というのは、結構普遍的な妄想ではないでしょうか。
ホント、オレ、もっと女の子に興味を持って高校生活を送ればよかった・・・・。
って、少しは真面目に。
『リテイク・シックスティーン』、
舞台は、東北地方らしい積雪地帯の“名門進学校”。
自分が育った首都圏のそれとは、同じ高校生活とは、ちょっと違い。
(“汽車待ち”のため、放課後自習しながら時間をつぶす、なんて、あり得ませ~ん)
「自分が、地方で生まれ育っていたら」
(もちろん、「自分が、都会で生まれ育っていたら」という場合もあるでしょう)
という妄想を思い抱いてみるのも、ヨシ。
「豊島ミホ」という小説家、私は忘れません。
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