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2013年12月 3日 (火)

『ふるさと銀河線』高田郁著

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 実は熊本日日新聞に、「矢岳越え」に乗車した感想を投稿し、その掲載紙を送って

頂いたのですが、その紙面の一面に広告が掲載されていたのが、本書です。

 つい、運命的なものを感じ、さっそく購入した一冊です。

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 熊本の第3セクター鉄道・くまがわ鉄道に乗った直後、熊本日日 新聞で本書の広告を見かけ、なにか運命的なものを感じ、早速購入 しました。  少し鉄道に詳しい方ならご存知と思いますが、「北海道ちほく 高原鉄道ふるさと高原線」は、かなり以前に廃線になってしまった 路線(巻末に付記されております)。はて?、今なぜ、このタイト ル・・・と考えて、作者高田さんが、きっと北海道出身なんだろう ・・・と思ったら、「兵庫県宝塚市生まれ」とのこと。  あれ・・・・と混乱しつつ拝読してみたら、女性向けコミック 誌『YOU』にかつて連載された、漫画原作から八編を選んで小説 に書き改めたもの、とのこと。ようやく納得。  『みおつくし料理帖』で人気作家となられた高田さんの作品を、 双葉文庫へ加えることに成功した編集者さん、お見事です。

 内容は、私が期待した「地方ローカル鉄道を舞台にした」作品集 ではなく、むしろ都市部が舞台となる作品の方が多数。地方が舞台 なのは「ふるさと銀河線」と「返信」のみ。(ラストの「幸福が 遠すぎたら」のヒロインが、新潟の造り酒屋の跡とり娘ですが)  ・・・私にとっては、少々肩透かしをくらったわけですが。  でも、「ふるさと銀河線」「返信」の舞台となる陸別町の描写 は、ぐっと力が入っている、と思うのは、私の贔屓目でしょうか。 満天の星空、蝦夷鹿の群れに停められる列車等々・・・なにか のご縁で、高田さんはちほく高原鉄道に乗り、陸別の町を訪れた ことがあるのでしょう。多忙な作家となられた高田さんが、時に ふいと思い出すのが、「ふるさと銀河線」と陸別の町なのでは ないでしょうか。

 「晩夏光」は、老いたる両親を持つ身としては、

              かなりヘビーな内容でありました・・・

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