『響け!ユーフォニアム』(武田綾乃著)
・・・・缶詰勤務、進行中・・・・・
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「アンタは悔しくないわけ?」
知り合いの娘さんが、ただ今現役バリバリ吹奏楽部員。毎日帰宅は暗くなって から。土日
も部活アリ。・・・そんな話をよく聞いていましたので、この「響け! ユーフォニアム」という
タイトルを目にして、即買いしました。 「武田綾乃」というお名前は、初見です。 ただ、最近
は吹奏楽部以外の、いわゆる“文化部”の活動は低調気味であるとか ・・・という話も耳にし
ますので、武田さんのデビュー作「今日、きみと息をする」 が、美術部が舞台の作品とのこ
と。是非、手にしてみたいです。
さて、手にしてみて。けなすつもりはありませんが、この作品は「プロローグ」 が、ある意味
クライマックス。
>「アンタは悔しくないわけ?」
>吐き出された声が、久美子の心臓にまっすぐ突き刺さる。
吹奏楽部に限らず、運動部だって、日々の部活動の成果として、全国大会へ出場 出来る
者なぞ、ごくごく一握り。その他大多数は、ソコソコ相応の成績をもって 納得する・・・・、けれ
どもさ~!、
「アンタは悔しくないわけ?」
この余韻をもって、ぜひ拝読を。
いや、全文通して読むと、
・個性的なキャラが多数登場するが、それぞれの描写が散漫・・
・本来クライマックスは「四 さよならコンクール」であるが、演奏シーン は端折られている・・・
等々、粗が気になりますので、厳しく☆ひとつ減。
作者・武田さんの今後に、期待させていただきます。
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