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2013年12月29日 (日)

『雪猫』(大山淳子著)

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  猫に託したい・・

 お恥ずかしながら、この齢で遠距離恋愛中の身です。毎朝、毎夕電話で会話を

するものの、気持ちは「会いたい!…」一心。  そんな彼女と私を結ぶ、メッセンジ

ャー役を務めてくださっているのが、彼女の 飼い猫です。どんなに離れていても、

ひっとっ飛び~。彼女の代わりに、仕事帰りの 私を部屋で待っていてくださります。    

・・・・・・・・・・・・・  とはまあ、彼女との電話での、日々の妄想話です、もちろん。  

 この作品を手に取って、「うん、うん」と我が意を得たりという思いで、即購入 させて

頂きました。

   愛猫家の方に限らず、猫は不思議な力を持つ・・・とは、古今東西言い伝えられ

ていること。中には“怪談”の主人公となってしまった猫もいるようですが、 本作の主

人公は、真っ白なオス猫・タマオ。

 恋する理々子の危機を察知した時、夜限定ながら、青年の姿に変身できる・・、 しかし、

それは著しく命を縮めさせる行為である・・・、  その設定の妙に、すでに涙腺を刺激されました。

 なれど、☆ひとつ減としたのは、  いや、この設定であれば、結末は予測できることではありますが。

  でも、あえて、ハッピーエンドを期待してました・・・・

                                       と、書かせて頂きます。

 彼女の飼い猫、長生きしてね。

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