『雪猫』(大山淳子著)
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猫に託したい・・
お恥ずかしながら、この齢で遠距離恋愛中の身です。毎朝、毎夕電話で会話を
するものの、気持ちは「会いたい!…」一心。 そんな彼女と私を結ぶ、メッセンジ
ャー役を務めてくださっているのが、彼女の 飼い猫です。どんなに離れていても、
ひっとっ飛び~。彼女の代わりに、仕事帰りの 私を部屋で待っていてくださります。
・・・・・・・・・・・・・ とはまあ、彼女との電話での、日々の妄想話です、もちろん。
この作品を手に取って、「うん、うん」と我が意を得たりという思いで、即購入 させて
頂きました。
愛猫家の方に限らず、猫は不思議な力を持つ・・・とは、古今東西言い伝えられ
ていること。中には“怪談”の主人公となってしまった猫もいるようですが、 本作の主
人公は、真っ白なオス猫・タマオ。
恋する理々子の危機を察知した時、夜限定ながら、青年の姿に変身できる・・、 しかし、
それは著しく命を縮めさせる行為である・・・、 その設定の妙に、すでに涙腺を刺激されました。
なれど、☆ひとつ減としたのは、 いや、この設定であれば、結末は予測できることではありますが。
でも、あえて、ハッピーエンドを期待してました・・・・
と、書かせて頂きます。
彼女の飼い猫、長生きしてね。
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