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2014年3月 2日 (日)

『鉄道計画は変わる。―路線の「変転」が時代を語る』(草町義和著)

 

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   「東京オリンピック」を、考えてしまう・・

 いみじくも、著者の草町氏が「おわりに」で書かれております。

「・・・・・  大型プロジェクト自体が減少している以上、計画変更の複雑な経緯を調べる機会も

減ることになる。「鉄道ネタ」で生計を立てている身としては、仕事が減るのではないかと戦々

恐々だ。そう遠くない将来、自分自身の人生設計に大きな変更を加えなければならない日が

来るかもしれない。」

 紆余曲折を経てようやく開通した北総鉄道は、その莫大な建設費を回収するため(?)、運

賃が高くなり過ぎ、沿線住民から提訴されたこと、御存知の方も多いでしょう。  また、東京

都内の地下鉄は一見乗客も多く、“黒字”のように思えますが、少なくとも都営地下鉄は巨額

な累積債務を抱えている・・と。  これから、“人口減”が加速する社会の中で、大型プロジェ

クトによって建設された鉄道等社会インフラを維持し続けていけるのだろうか・・?。本書の趣

旨から逸れるかもしれませんが、そう疑問に思わざる得ません。

 そして、思い浮かぶのは、「東京オリンピック」。昭和の高度経済成長期に開催された「東京

オリンピック」は、社会インフラ整備の推進剤となった・・と総括できるかもしれませんが、さ

て、2020年開催予定の「東京オリンピック」は、何を東京、そして日本に残していくのでしょ

う? 一応“成熟した都市での開催”がセールス文句であるようですが、一方で“五輪特需”に

期待する方々も多いようですね・・・。

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 お奨めの一冊!!!!

   ・・・・・・・・と思ったら、現在Amazonでは取り扱っていない・・・・・・・・。

(売れ行き好調!、と思いましょう・・・)

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