「2007年問題」(その2)
正月2日にして、晴れた空。いつもの夕日も、いつもとは少し違うでしょうか?・・・・心なしか、日没時間は遅くなり始めたように思います・・・。
今日は太宰治ではなく、またまたの堺屋太一著「エキスペリエンツ7~団塊の7人~」から、引用させていただきます。
“・・・・・・・・・・・
「やっぱり簡単じゃないぞ・・・・」 坂本の中の銀行員が冷やかに笑う。新しい事業構想を持って融資を申し込む創業希望者を断る時の銀行員の顔だ。 「当たり前だ。簡単なことならとっくに誰かがやってるよ」と夢見人の方は反論する。そして、「お前、簡単なことしかやらないのか」と叱る。 「そうはいっても俺には銀行の経験しかない、金融ならエキスペリエンツだが、その他はな・・・・・・」銀行員がまたおじけたことをいう。 「何も一人でやることはないんだ。必要な分野のエキスペリエンツを集めばいいじゃないか」夢見人は厳しい口調で返す。 「なるほど、その通りだ」坂本は声を出していった。恥ずかしくなるほど高い声だった。 坂本は回転椅子をデスクの方に戻して、左上の引き出しを開いた。これまでに交換した名刺約三〇〇〇枚が詰っている。一度か二度の面会者の名刺は大抵捨てた。ここにあるのは、少なくとも一時的には継続的に会い、年賀状を交わすほどには付き合った人々だ。
・・・・・・(引用ここまで。行間を詰めて、引用させて頂きました)”
自分、商店街の空き店舗をねぐらにしているくらいですから、他のその他大勢の方々より“まちづくり”(この言葉に、どういうイメージを持つのか、人それぞれでしょうが)への関心(憧れ?というべきか・・・)が高いと思います。ところが、現実は、“仕事”に、体力・知力・時間の大部分を費やさなければならない・・・・・・。なんとも、悔しい限りです。
そこで、期待してしまうのは、“年金を貰いながら、悠悠自適な生活”ができるとされる「団塊の世代」の方々です。これまで職場で培ってきた専門性、そして、そこで得た人脈を活かして、地域の再生事業を立ち上げる・・・・・。地元金融機関は、そんな「団塊の世代」の方が立ち上げる新規事業に対し、その専門性と人脈も審査対象として、融資を行う、ナンテ、ことは出来ませんでしょうかね・・・・・・。
10年以上前に「市民バンク」という、『「社会性」のある事業』に対して融資を行う試み、を雑誌の記事で読みました。今、改めて検索してみると、現在でも存続しているのですね。ところがドッコイ、1989年発足当時提携していた「永代信用組合」も、検索してみると、・・・・・・・2002年1月に「強制破綻措置」となっていたとか・・・・・。
現実は、素人が思う以上にシビアでありますか・・・・。
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