“詐欺未遂事件(?)”で考える「ジェンダー(性差)」
(引用させていただきます)
『・・・・・・「ええんや。沢口、俺な、女いうのんは、男よりずっと、本能が強い生き物やと思ってるんや。こんなこと言うと差別や言うて香流やみんなに責められるから今まで言わんかったけどな」大山は笑った。 「いよいよ追いつめられた時、女の勘は絶対当たる。十ヶ月前かてそうやった。沢口と香流の二人で、川端課長と課長の奥さんとお子さん、助けたやないか。妖怪だの怪物だの、こんなわけのわからんものが山ほど出て来た時に大切なのは理屈やない。本能や。危険を察知し、頭で考えるより先にからだがそれを避けることが出来るかどうかなんや。少なくとも、俺や四郎より美枝の方がその勘は鋭いと俺は思う。美枝の本能が危険や言うんなら、それは危険なんや。避けなあかんのや。さ、すぐにここを出よう。」 四郎も頷くと、美枝の手を握った。美枝は四郎と大山に挟まれるようにして教室を出た。・・・・・・・』
(柴田よしき著「禍都(かと)」より、引用させていただきました)
先日、勤め先のコンビニで、以下のような出来事がありました。
50歳代くらいの夫婦らしき二人組み。同僚の奥様店員さんに、
「置き引きに遭った。財布は、串木野の交番に届いている。ところが、出水の警察は、お金を貸してくれない。仕方がないので、ヒッチハイクをしながら、(串木野まで)行こうと思う。ひとまず、国道3号線まで送ってくれないか。」
自分まで話に加わっては、それこそ“船頭多くして、船、山登る”状態。応対は、その奥様と店長に任せておりました。単純に考えれば、おかしい・・・・。けれども、本当に困っているのだとしたら、串木野までヒッチハイク!それは大変でアリマス・・・・・、お金を貸しましょう、という結論になってもおかしくなかったように思います。(少なくとも、自分が話の輪に加わっていれば、「人を疑って、不親切をするより、人を信じましょう」とのたまっていたでしょう・・・。)
ところが、「怪しい!」と思われた奥様は、「ゼッタイ!お金なんて貸しちゃダメ!」と判断されました。本当に、3号線沿いの市立病院(今は「総合医療センター」でしたっけ?)まで送って行きました(私は、助手席で警護役)。「もし、本当に困っている人だったら・・・」と、後味の悪い出来事。さっさと忘れたいことだったのですが・・・・、
某市役所サイトの「市民掲示板」に、似たような事件、けれども行き先はまったく逆(うちらは、行き先は串木野、掲示板では熊本市)の話が書き込みされていました。ああ・・・、同じ二人組みによる“詐欺未遂事件”だったのだな~と、ここに至りて確信。
女性は直感で「怪しい!」と思ったら、梃子でも動かず。一方、男性って、結構「いや、もしかしたら・・・」と、“体裁”を余計に考えてしまうこと、結構ありませんでしょうか・・・・?
こういう「ジェンダー(性差)」って、実はやっぱりあるかな~?と思うのですが、さて、皆様は?
添付画像は、それとは関係なく・・・・。本日12日付南日本新聞に入っていた折込チラシ。左下には、燦然と「ふくおかファイナンシャルグループ」の文字が輝く、熊本ファミリー銀行のチラシです。
う~~ん、銀行が折込チラシって、珍しくないでしょうか?
失礼ながら、熊本ファミリー銀行からすると、出水支店なぞ、エリア外の店舗。ましてや、福岡からは、“最果て”の地では?真っ先に“撤退”かな~ぐらいに思っていたのですが、折込チラシ戦術ですか・・・・・・。
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