「なんぎん」VS「かぎん」(有価証券編)
グググッッ・・・・・・・と冷え込んだ、本日11月19日。それでも、日中は、きれいな青空。・・・・イヤ、だからこそ、余計寒さが身に沁みる?
写真は、冬の足音に、何を思うか、佇むアオサギ、一羽。
さてさて、やっぱり「メモ帳」使用・・・・。
さて、まずはやっぱり、「なんぎん」と「かぎん」の比較です。
(主な数値は、平成19年9月30日現在です)
まずは、月並みですが、規模から。
なんぎん かぎん
総資産額(A) 6,579億43百万円 3兆1,254億30百万円
うち有価証券(B) 1,046億18百万円 9,501億28百万円
預金額(C) 6,118億86百万円 2兆7,730億56百万円
純資産額(D) 309億78百万円 2,365億30百万円
B/A(%) 15.9 30.4
C/A(%) 92.3 88.7
D/A(%) 4.7 7.6
規模で比べると、総資産額において、南日本銀行は鹿児島銀行
の約5分の1、純資産額で比べると,約8分の1ですか・・・。
で、今回比較する「有価証券」についてです。
「満期保有目的の債券で時価のあるもの」「その他有価証券で時価の
あるもの」「時価評価されていない主な有価証券」とおおまかに3種
類に区分されるとのこと。しかも、鹿児島銀行では「当中間連結会計
期間において、従来、満期保有目的で保有していた債券11,385百万円を
流動性の確保を目的に変更し、その他有価証券に区分しております。」
とのこと。もう、ここで、ヤヤコシイ~~!お手上げ状態なのですが。
「その他有価証券で時価のあるもの」を主な対象として、
(「時価」あるいは「中間連結貸借対照計上額」で比較しています)
なんぎん かぎん
満期保有の目的
で時価のあるもの 66億79百万円 0?
その他有価証券
で時価のあるもの
合計(E) 951億74百万円 9,336億54百万円
うち株式(F) 220億35百万円 873億09百万円
国債(G) 618億71百万円 3,501億65百万円
地方債(H) 15億80百万円 1,292億19百万円
社債(I) 149億57百万円 3,058億98百万円
その他《これに
外国債券が含ま
れる訳ですね》
(J) 112億67百万円 610億62百万円
時価評価されて
いない主な有価
証券 27億43百万円 164億72百万円
F/E(%) 23.2 9.4
G/E(%) 65.0 37.5
H/E(%) 1.7 13.8
I/E(%) 15.7 32.8
J/E(%) 11.8 6.5
う~~ん、小規模な金融機関の方が、「よりリスクの高い運用先
を選ばざる得ない」ということは言える?
あまり長くなるのもなんでありますが、この一年でどれだけ“含み
益”を失ったのか?比較です。
(平成18年9月30日現在における)
なんぎん かぎん
取得原価との
評価差額(K) 58億31百万円 607億66百万円
(平成19年9月30日現在における)
取得原価との
評価差額(L) -13億31百万円 443億02百万円
K-L(M) 71億62百万円 164億64百万円
M/A(%) 1.1 0.5
「サブプライム問題」に端を発する、“金融不安”の傷は、南日本
銀行の方が、より痛手である。・・・・という結論は出せるでしょ
うか?。
南日本銀行におかれましては、有価証券のポートフォリオを大胆に見直して頂きたいと思います。他の方が書かれるブログを読む限り、「これからは、海外通貨への分散投資(ドル一辺倒ではなく)」「ユーロを侮るべからず」というのが、今のトレンドのようです。
(ここから先、あくまで、シロウト木っ端株主の戯言として、読ん
でくださいね)
地方の金融機関も、“ユーロ”を運用先に検討すべし!・・・?
コメント