「自己資本比率」(4)
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一応毎月25日というものが、世間様の「給料日」(官公庁がそうですよ
ね)。今月のように25日が日曜日であると、23日金曜が給料支払日。自分も
その末端に従事しています小売業としては、この週末が、ひとつのヤマ場。
ところが、この“無情なる”雨(イヤ正直、5月の雨はきれいだな~と思
う自分もアリ)。昨24日土曜、午後7時過ぎ、近所のスーパー「だい〇」へ、
焼酎(混和焼酎デス)と晩酌のおかずを購いに。
・・・・・お惣菜売場には、見事に「半額」シールが。う~~~ん、あれ
もこれも買いたい!!!
お惣菜売場の担当責任者の方は、「さほど大雨にはならない。客足は、い
つもの給料日直後の週末並み」と、予測されたのではないかな・・・・・。
その悲哀。
・・・・・・
パソコンに向って座る気力はナシ、なれど眠れない・・・・。久しぶりに、
ゴロンと寝転んで「読書」とやらを。
「金融権力~グローバル経済とリスクビジネス」(本山美彦著:岩波新書)
をツラツラと・・・・。
いきなりプロローグで「格付け会社の権力性」。
一部引用させて頂きます。
『・・・・
さらに、格付けそのままの具体的な基準も格付け会社に任されていて、金融
当局による基準設定はない。このことがますますNRSRO認定つきの格付け会社の
力を強固なものにしている。その結果、格付け会社は、アメリカの新自由主義
的企業統治の監視者としての役割をも担うことになる。
・・・・・・・・・』
なるほど・・・・。日本には独自の「間接金融」システムがあり、きちんと
機能していた。ところが「アメリカを頂点とする金融権力」により、その日本
独自の金融システムが破壊されつつある・・・・・・と。
「アジア通貨危機と間接金融の衰退」
『・・・つまり、間接金融体制は長期資金の確保面で安定したものであった。
この安定を崩したのがBIS(国際決済銀行)の自己資本比率である。彼らの
唱えた「BIS規制」とは、以下のことを主張するものであった。預金は銀行の
短期債務である。この短期債務を使って長期の貸付、つまり長期資産をもつ
ことは危険である。したがって、株式発行による自己資本額の一二倍以上の
貸付を禁止する。【注:自己資本比率にして、8%以上ということですね】
日本人の銀行預金が事実上の長期資金として銀行に置かれている事実を無
視して、数値面からのみ判断すれば、預金を多く集める銀行ほど、自己資本
比率が低くなるという事態が際立ってしまう。マスコミが、日本の銀行の
自己資本の少なさを騒ぎ立て、預金者は戦後初めて、自宅近くの中小銀行
から遠くにある大銀行に預金を移し換えた。その結果が銀行の相次ぐ破綻
であった・・・・・。』【注:ここで書かれている「銀行」は、信用金庫、
信用組合等すべての金融機関のことですね】
はははぁ~~~~、申し訳アリマセンデシタ!m(__)mm(__)m
「格付け」「自己資本比率」には、こんな背景があったのですね・・・。
で、無理やりこじつけるネタは、「稚内信用金庫」。
自己資本比率は、“驚異の”57.03%(2007年3月末)。もうメガバンク
なんて、目じゃないよ!!デスネ。
南九州より衰退著しいといわれる北海道の、さらに最北端・稚内地区。
そもそもお金を貸す相手が、すでに地区には、極めて少ないのでは??
という想像は出来ますよね。預金は、ほとんど国債で運用されていると・。
駅前の中心街。人っ子ひとりいず、通りに面した建物も、多くはシャッタ
ーが閉まったままである。唯一、明かりを点して営業しているのは「稚内
信用金庫〇〇支店」。そんな街の姿が、目に浮かんできませんか。
“信金が、地域経済の、最後の砦である”?
稚内信金が、ひとつ、これからの地域金融機関のありかたを指し示して
いるのだと思います。
とはいっても、日本全国がそんな状態になって欲しくない・・。
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