「ドバイに農産物を売れ!」
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あっさりと休みの夜は明け始め・・・。鹿児島銀行出水支店
の街灯(防犯灯)。
さ、急いで、景気のイイネタも。
「ドバイに農産物を売れ!」
「Voice」という月刊誌があります。自分なぞは「ああ、PHP
研究所か~」で、普段は手にも取らないのですが、ただ今発売中
の6月号は「特集 知事が日本をダメにする!」。
「47都道府県知事ワーストランキング」付き。う~ん、伊藤
鹿児島県知事のランキングは?で、ついつい購入。
(ちなみに、伊藤知事は、可もなく不可もない、ちょうど真ん中
あたりでした)
ランキングをさっと見て、ページをペラペラめくって、ふと見
つけたのが、上記「ドバイに~」のタイトル。
「農産物が輸出産業になる日------------------第五回
ドバイに農産物を売れ!
七つ星ホテルのシェフに挑む日本の農業経営者たち
財部誠一(経済ジャーナリスト)」
鹿児島名産である、例えば「黒毛和牛」。中国へ高級品としてすで
に輸出されているとか。あるいは、「イモ焼酎」、欧州へ“高級酒”
として売り込もうとする試み、すでにされているようですね。
それと同様、当然世界の富が集まる(?)ドバイにも、特産品を
売り込もう!そんな内容かな~~と、読み始めてみました。
元ネタ(?)であるのは、どうやら、こちら
⇒月刊誌「農業経営者」
『【特集】ドバイで勝負!ニッポン農業』
『ニッポンの農業経営者 ドバイ参上』
ふむふむ・・・・。ところが、結論は「売り込め!」にとどまらず、
ドバイの水耕栽培農場を視察した、農業経営者の方の言葉として、
『・・・・
「日本の農業は殺虫剤と殺菌剤を大量に使用しなければならないほど、
病害虫との闘いを強いられる。それを思うと病害虫がほとんどいない砂
漠は好環境だ。外気温がゼロ度近くまで下がる冬場に、大量の燃料を使
ってハウス内の温度を二〇度に保ちながらトマトを日本で栽培すること
の環境負荷を考えたら、ガーディミ氏の農場に高糖度トマトの生産を委
託したほうがいいのではないか」
・・・・・・・・・・・・
「日本の農業を守るためには鎖国ではなく開国が必要だ。明らかに海
外で生産したほうが良いものは海外で生産すべきです。日本人が海外で
生産してもいいし、技術を提供して生産を委託したっていい」 』。
さらに、文章は
『 ・・・・日本国内の農業生産を目一杯やったとしても、食料自給率
はせいぜい五割程度といわざるえない」
ヒステリックな自給率論議がいかに無意味なものであるかがわかる数字
だ。ドバイツアーの参加者を見ていてつくづく感じたことは、グローバ
ル化の進展は一般企業だけではなく農業においてもまったく同じ環境変化
が起こっているということだ。一昔前までは、多くの製造業が輸出という
ビジネスモデルで括られていたが、いまや「輸出企業」などという分類自
体がナンセンスになってしまった。世界のどこで生産し、どこで売り、ど
のような部品供給のネットワークを構築するか。地球全体のなかで最適な
企業行動をとることは、いまやごく普通のことになっている。・・・・』
どうも、適切に引用が出来ません・・・。特に“自給率論議”なぞは、
この数字だけをひとり歩きさせると、やたら反感をいただくことになる
かもしれません。
農業に限らず、地方で地道に暮らす人々が“庶民”であり“善”である、
そんな世論が、今まで根強くあった(今もある)ように思います。
ところが「グローバル化」というもの、そんな“善”をあっさり押しつ
ぶし・・・・・。
さ、地方で地道に暮らす我々は?
景気のイイ、結論ではないような・・・・
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