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2008年6月22日 (日)

「なんぎん」VS「ちばこうぎん」(不動産向貸出)

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 今日は、私の誕生日です。ついに四〇!「不惑」に到達です。
 今までのすべての縁ある皆様に、感謝いたします。
 羽田へ向かう機中で「金融権力~グローバル経済とリスク・ビジネス」(本山美彦
著:岩波新書)を読み終えました。
 その中で、印象に残った一節、引用させていただきます。

『・・・・
 プルードンは言った。私的所有の弊害を見て共同所有を求めることも。私的所有の
弊害を無視することも、ともに有害である。人々は、どこまでも矛盾とともに生きる
ことを覚悟しなければならない。完全で永続的なバランスはあり得ないが、絶えずバラ
ンスを求める努力をするところに社会の進展はある。したがって、人々には互いに
相手を認めあう「相互主義」が重要になる。  ・・・・・・・・・・・・・・・』

 プルードン?ご存知な方であれば、「ゲッ!」の一言で却下でしょうし、実際に
プルードンがその著作で、上記のような論述をしているのか?実は、疑問です。
(プルードン自身の著作は、現在邦訳ではなく、そのプルードンを激しく非難した
マルクスの著作を、かろうじて手にすることができる現状)
  でも、まあ、ちょっといい一節と思いませんか?

 さて、本題その1です。
 昨日は、親父と一緒に隣町・湖北まで、ユックリと散歩がてらの買い物へ。
 途中、
    谷津ミュージアム
 という箇所をのんびりと。
 自分が中高校生の頃、約20年前くらいまでは、水田として耕作されていたように
記憶しています。それが、徐々に耕作放棄地が広がっていき、荒れ放題。宅地開発
の波も押し寄せてきて、あっ、これじゃあ、いかん!
 「里山の自然環境」を維持するために、“ミュージアム”として管理を・・・・
という趣旨のようです。

 ふ~~~ん、翻って、これが出水なら、間違いなく圃場整備が行われて、耕作が
続けられているでしょう・・・。
 「都会人は、平日は満員の通勤電車に揺られて体力を消耗し、休日は、
こんな“自然”を愛でて、リフレッシュする」
 そこに“矛盾”を見るのは、やっぱり私が田舎者だから・・・?

 さてさて、本題その2です。
 せっかく帰省したので。
 「なんぎん」VS「ちばこうぎん」。

 仮説:なんのかの言って、やっぱり首都圏では住宅需要は堅調である。したがって、
首都圏の地銀と地方の地銀の差を、「不動産向け貸出金」「住宅ローン残高」に見る
ことができる。

 まずは、銀行の“規模”を把握しておくために「預金量」を比較、
                    (平成20年3月31日末残)
          預金量    南日本銀行を「100」として比較した場合
南日本銀行    614,265百万円        100
千葉興業銀行  1,902,901百万円        309.8
鹿児島銀行   2,805,681百万円            456.8

 続いて、決算説明資料より「業種別貸出金(単体)」(平成20年3月末)

         国内店分       不動産業
南日本銀行     479,410百万円          30,820百万円(6.4%)
千葉興業銀行  1,435,233百万円     289,422百万円(20.2%)
鹿児島銀行   2,047,089百万円     129,065百万円(6.3%)

 わが仮説のとおり。「ちばこうぎん」においては、圧倒的に不動産業者さん向け
貸し出しが、大きな比重を占めていますね。

 対して、住宅ローン残高をみてみると、

      住宅ローン残高(20年3月末現在) 南日本銀行を「100」として
南日本銀行    134,035百万円                100
千葉興業銀行    434,089百万円                    323.9
鹿児島銀行    470,599百万円           351.1

 う~~ん、こちらは、それほど明確な“差”ではないような。。。

 仮説その2:首都圏では、住宅需要は根強くあったとしても、こと住宅ローンに関し
ては、金融機関間での競争がさらに激しい。(消費者の側にとっては、選択肢が多い)

 え~~っと、各都道府県別住宅ローン残高なぞという統計資料があればいいのですが、
見つけられず・・・・。

 代わりに
平成20年3月分着工新設住宅床面積:利用関係別・都道府県別表(単位:㎡、%)」
 (Excel形式です)とやらより      【建築着工統計調査(平成20年3月分)より

   平成20年3月分着工新設住宅床面積

 鹿児島      105,146㎡    対前年同月比+34.7% 
  うちマンション  26,536㎡          +139.8% 
  うち一戸建て    5,207㎡          +26.3%

 千葉       388,870㎡    対前年同月比-7.6%
  うちマンション  94,514㎡          +7.9%
  うち一戸建て   82,644㎡          -16.3%

もちろん、平成20年3月分のみあげつらって、とやかく結論を出すことは出来ませんが、

 ええええっ!実は鹿児島こそ、“住宅建設ラッシュ(特にマンション等集合住宅)”?

 う~~ん、九州新幹線全通をにらんでの「不動産投資」なのでしょうか・・?

   じっくり調べてみると、楽しいのでしょうが・・・。

  さ、明日は出水に帰ります。

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コメント

40 おめでとうございます。
不惑どころか惑々ですね!

エルメスさま、メッセージ、とても嬉しいです。

 「惑々」、とても素敵な言葉、ありがとうございます。
 結果として、よりよき選択ができますように・・・。

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