『「都市縮小」の時代』
八重洲ブックセンターのお隣、みずほ証券の電光掲示板。
ガラスに映る人影が、すべてスーツ姿というのが、
“いかにも場所柄”?
東京駅周辺でお勤めしている方には、これが平々凡々な日常の
光景なのでしょうが、う~~ん、田舎者には、オドロキの光景。
大きくため息をついて、実家を出発して、羽田空港へと向う
道すがら。御徒町駅で下車して、湯島天神へ。
そして、もうひとつ、東京駅。
荷物をギュウギュウに押し込んだザックは、ひとまずコインロ
ッカーに。で、まずは向った先は、八重洲南口・
八重洲ブックセンター。
一度入店したら、余裕で一日楽しめる・・・・イエ、今でも
確かにそうなのですが。
「ああ、これがAmazonで検索した本の、現物か~」
という“確認”作業になってしまい、感動半減。
月並みですが、リアル本屋さん、Amazonに負けるな!!
羽田ー鹿児島間の機中で気軽に読める本を、と文庫・新書の階へ。
レジにてブックカバーを付けていただき、購入したのが2冊。
一冊は、
『女たちのジハード』(篠田節子著:集英社文庫)。
ハイ、機中で貪り読ませて頂きました。
13年ぶりに読ませて頂いたのですが、
「エエッ~、こんなエッチな小説でしたっけ~~!!?」
特に、筆頭主人公・康子さん・・・・。
で、本題は、もう一冊の方です。
『「都市縮小」の時代』(矢作弘著:角川oneテーマ21)。
Amazonでの紹介は・・・⇒こちら。
以前、実家に電話した時、おふくろがNewsWeekで読んだ話として
話してくれたのでしたっけ・・・・。
「アメリカには、もう人口は増えないと諦めて(?)、空き家を壊して、
公園や緑地にしている都市が、実在すると」。
それだ!ヤングスタウンか!!
著者である矢作弘さんの名前は、以前「商店街活性化」あるいは「中心
市街地活性化」をテーマとした本をせっせか読んでいた頃、とてもお馴染み
でした。
ただ今、まだセッセカ読んでいる最中なのですが、
ああ、その矢作さんが書かれた本の落とし所、やっぱり・・・・。
そして、アメリカ・ヨーロッパと“縮小都市”を取材されているのですが、
通り一辺倒・・・・、結局オフィシャル(再開発する)側の意見を聴くばかり
なのかな~~~、というのが物足りない点。
いえ!、だからこそ。旧東ドイツの都市。そこに住む、再開発に反対する住民
の声も取材されている点、三重丸。
「Smart(賢く)Decline(衰退する)」。
今日午後、NTT出水営業所跡に設けられた「出水求職者総合支援センター」の前を
通ったのですが、備えられたパソコンに向って職探しをされる方の姿、多数。
「出水で、暮らし続けたい!」
と思う一方で、
「出水で、暮らしていけるのだろうか?」
と思うのは、当然。
そんな生身の市民の方を目にしながらの、
「Smart Decline」
とは?
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