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2010年2月22日 (月)

『独裁者 “ブログ市長”の革命』

 本日は、平成22年2月22日。
 いえホント、ミーハーだとは思いましたが、
 その「2時22分22秒」の瞬間の撮影に挑戦!

1002221s
 ・・・・・うが~~、焦ってしまったか・・・・。

 さて、旬の本。
『独裁者 “ブログ市長”の革命』
 (竹原信一・鹿児島県阿久根市長著、扶桑社刊、定価1,575円)
              Amazonでの紹介ページは⇒こちら

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 旬であるがゆえに、大急ぎで拝読。
 ひとつ、残念な点。
 他の方がブログで指摘されておりましたが、単純な校正ミス(見落とし)?
が、自分でも即あげつらうことが出来る程度に散見すること。
【例】『出直し市議選の告示は3月1日、投開票は同22日に決定しました。』
                              (P136)

 さてさて。
 竹原さんのブログ「阿久根時事報」だけを読む限り、またマスコミ等で報道
される“お騒がせ市長”という側面だけを、私自身見ていたことになるのですが、
 この本は、とっても論理的であることに、オドロキ。
 これまでにも、政治家の方が書かれた本・あるいは雑誌等に掲載された論文を
読んできたつもりですが、この本、なんら遜色ありません。

 正直に書きます。

 共感します

 なれど、「共感」すれども「絶賛」はせず。

 同じ地方に暮らす者として。
 例えば、P78からの「田舎で豪邸に住んでいるのは公務員」に、次のようなくだり
があります。
『・・・・
 阿久根市でも実際にその通りで、「豪邸」と呼んでも差し支えないような立派な家に
住んでいるのは市の職員です。私が議員を務めていた頃に遡りますが、こんなケースも
ありました。共働きで市役所に勤めていたある職員夫婦の話で、妻が52歳で早期退職し
3820万円もの退職手当を手にしたところ、同じタイミングで夫の方が課長職に昇進する
という不可解な人事が行われたのです。ちなみにこの夫婦も「お城のような豪邸」に住
み、高級車を複数台所有していました。この元市職員の女性はその後、『プレジデント』
誌上でジャーナリストの若林亜紀氏の取材に対して、「家を建てて子どもを都会の大学に
通わせたら、家計はキツキツ。第一、市職員の給料を下げたら車も買い替えんようになる
から、市の景気はもっと悪くなる」などど嘯いていました。

                                  ・・・・・』

 一応首都圏で育った者として、ツッコミ。
「豪邸、豪邸って、言うけどさ~~。それって、常磐線天王台駅周辺の一戸建住宅程度の
もんじゃないの?で~、天王台から東京に通うサラリーマン世帯なんて、ごく“フツー”
の家庭しょ」
 
 都会と地方の隔絶。

 そして、すでに12年以上地方で暮らしている者として。
「高級車を複数台保有なんて、さも贅沢なように書いてあるけれど、ダンナと奥さんそれ
ぞれが、足代わりに白ナンバーの車を持っていれば、それだけで『高級車を複数台保有』
ってことになってんじゃないの?」

 公務員世帯の方が、慎ましやかに軽自動車を大事に使っていたとしたら、許されるので
しょうか?それこそ、親戚縁者・あるいは学校の同窓のツテをたどって、車のセールスマン
が大挙襲来・・・・となるように思えます。

 「いかに、公務員にたかるか?」
 地方経済の、悲しい現実。

 「現実」を変えるためには、「革命」しかないのか?

 私は、「ノー」と言いたい。

    

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コメント

私はまだ読んでないのですが、
絶賛-共感=? この差が何なのか気になりますね。
豪邸や車など生活ぶりを表す表現の仕方が問題ってことでしょうか?
逆に何に共感されたのかも、もう少しお聞かせ頂ければ・・・

 コメント、ありがとうございます。
 そう面と向って聞き返されると、困ってしまうものですが・・・。

 地方の現状は、哀しい。
 いやいや、自分が育ってきた首都圏のベットタウンの“総中流”社会の方が幻想だったのかもしれませんが、
地方の現状が、日本の本当の姿なら、それを変えたい。
 でも、それを変えるということは、生半可なことでもなく、“哀しい”ことである。

 竹原さんがどのような表現をされているのか(少なくとも「革命」を勇ましい、なぞとは言っていませんよね)、
調べなおしませんが、ここまでは共感します。

 なれど、自分もすでに通算20年近く地方暮らしをしておりますが、正直、自分が親しみを感じる人って、
公務員関係の方が多いです。拙ブログで紹介した本を、実際に手にとってくださりそうな方を想像して
みれば、やっぱり公務員の方?
 「市民」=善なる者、「公務員」=悪者、という切り分け方を、私は拒否します。

 こんな感じで、少しは説明になっていますでしょうか・・・

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