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2011年4月17日 (日)

第四章「新米館主、初仕事」⑪

 久しぶりに、ファミマのお弁当を購入。
 ただ今「450円以上弁当・寿司、
       50円引き(ファミマTカード会員なら70円引き)」
 なもので。
  はい、「48時間仕込み チキンカツカレーライス」。

1104171s

 さて、ガックシ・・・〇| ̄|_から立ち直って・・・。
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    第四章「新米館主、初仕事」⑪
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。)

 新納流試心館(にいろりゅうししんかん)の新米館主・御仮屋睦は、英語が
好きだ。進学した短大は、英語科を選んだ。もっとも地元の金融機関に勤める
こととなって、ああ~、もう少し「会計学」でも勉強しておけばよかったな~
と思う羽目になってはいるが。
 そして、新納流の継承者・新納義彰(にいろよしあき)も、頑固そうな老人
という風貌に似合わず、英語を使いこなす。御仮屋書店でペーパーバックを注
文し、インターネットを駆使して海外の新聞にも目を通す。
 さらに、新納流の始祖とされる新納忠元。戦国時代の世にあって、島津家内
屈指の武功者とされる一方、和歌・漢詩・茶の湯にも通じた教養人でもあった
と言う。当時、薩摩といえば京の都から遠く離れた「草深き地」であったろう。
だからこそ「より広い世界を知りたい」という欲求が、忠元を教養人とさせた
のではないだろうか。
 もし忠元が英語に接する機会があったなら、嬉々として英語を勉強したので
はないだろうか、と睦は思う。
 「Beauty is Force」
 床の間に掛けられた忠元公にも、十二分に意味は伝わっただろう。

 (よし、行こうか)

 睦は、立ち上がった。障子の前で再び腰を落として、ひざをついた。女性
らしく、ここは静かに開けよう。
 (わっ、眩しい!)

                         (つづく)

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