第六章「ハイヒール、やめた」⑦
雨の夜の帰り道。
月曜夕方の定番コース。TSUTAYA出水本町店⇒だいわ。
う~~ん、だいわのレジ係の人に「月曜夕方だけ出没するオジサン」として、
顔を覚えられてしまっているんじゃないかな・・・・・。
で、TSYTAYAでの買物。
やっと免許証用の写真を撮影。これで、あとは警察署の足を運ぶだけ・・・・。
(それが面倒なのですが)
思わず買ってしまったのは「ちょんまげぷりん」「ちょんまげぷりん2」
(荒木源著:小学館文庫)。
・映画『ちょんまげぷりん』
がとても気になっていてので、つい原作を手に。
今の自分には、思わず一晩で二冊とも読めてしまうような軽快な作品が、やっ
ぱりイイナァ・・・。
さて、またまた一週間の始まり、ということで。
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第六章「ハイヒール、やめた」⑦
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結局、“タツばあさん”こと平手達子(ひらて・たつこ)は、睦が苦心して
“背丈を伸ばした”ことには一切触れず、意気揚々引き上げていった。
地元スーパーから入金された売上金の勘定に奮闘していた、隣席の茜が手を
休めて、声を掛けようとしてくれるのを、睦はニコッと笑って、
(いいんですよ)
と首を振って制した。
タツばあさんならずとも、「お金の扱いは、やっぱり金融機関で」という
主義の人、ことにお年寄りには多い。そして、タツばあさんが来る日は、窓口
には同じようなお年寄りのお客様が多い。タツばあさんの“口撃”に付き合った
時間のロスを取り戻さなければならない。たとえ、それがペーペーの新米の睦
であっても、最大限の努力はしたい。
睦は、席に着く前に、手元に預かっている公共料金収納票に目を落とした。
(他のお客様も、大事なお客様よね)
自分に、改めて言い聞かせた。
ふと、
その時、
ガッシャ~~ン!!!
という乾いた大音響が、店内に響いた。
はっと顔を上げた睦は、一台の軽乗用車がATMコーナー横のガラスを突き破っ
てくるのを目にした。幸いATMを利用している者は、いなかった。
そして、床に飛び散るガラスが、また乾いた音をたてる。
信じられない光景を目にした時、なにが起こったのか、それを理解するのに
時間を要する。さらには、自分がどう行動すればよいのか判断するには、さらに
時間を要する。
また幸いなことに、クルマは、後輪がブロック一個分の段差に引っかかって、
とりあえず停まった。
睦は必死に、起こった状況を理解しようとした。
(クルマが店内に突っ込んできた。とりあえず停まっているが、まだエンジンは
かかっている。ロビーには、お客様がいる。)
睦はとっさにカウンターを跳び越えることにした。ひらり、と跳び越えてみせ
るつもりだったが、足がカウンターの縁に引っかかってしまった。
バァ~~ン
かなり格好悪く、睦はカウンターに叩きつけられた。原因は、8センチのハイ
ヒールだ。
(なんの!)
睦は泳ぐようにしてカウンターの上を這って、ロビーの側に降りた。そして、
車の方へ走った。
(つづく)
運転免許の更新と言う事は私と同じですかね。来月19日に更新です。だいわの夕方はお惣菜が安いですから買い得です。
これからも小説楽しみにしてます。
投稿: | 2011年6月21日 (火) 20:00
えっ?ということは、7月19日がお誕生日ですか???
う~~~ん、そういうコメントを頂いてしまうと、実はだいわの惣菜売場をウロチョロして
いる己の姿を目撃されてしまっているとか?
投稿: 鈴木五郎 | 2011年6月22日 (水) 03:01
鈴木五郎様かどうかは定かで無いですが、失敗と確信が持てる方は拝見したことがあります。誕生日は7月20日ですが運転免許の更新講習が19日に出水署の安全交通協会であります。眠いかなと思います。
投稿: | 2011年6月22日 (水) 13:34