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2011年6月19日 (日)

第六章「ハイヒール、やめた」⑥

 他の方から見れば、「神経質過ぎる」と思われるかもしれませんが、
川の水位が、どうにも気になり・・・・・。
 今のところ、水位は低下しているように思うので、心配しないように
します。

1106191s
 ふ~~~。日曜日のため息。もう少しの気力・・・・。

 さ。
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       第六章「ハイヒール、やめた」⑥
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 「古武道」なぞと紹介されてしまうと、大方の人は、大男ですら一発で吹っ飛
ばしてしまう“秘技”があると思いたくなるようだが、それはせいぜいが漫画の
世界での出来事だ。身長150センチそこそこの睦を前にした時、大多数の者は「
強いのか?」なぞという質問は、ぐっと呑み込む。
 そういう意味では、さすが、タツばあさん、と言うべきなのか。

 「はい、弱いです。まだまだ修行中の身なので・・・・」
 睦は、正直に答えた。タツばあさんは、勢いを増す。
 「そうよね。あなたみたいな小娘が、強いわけないわよね。ふ~~ん、だけ
ど、なんであなたが、そのナントカ流の後継者になれたわけ?」
 「それは、ちょっといろいろ・・・・」
 窓口での世間話にしては、長くなってしまう。睦は、口ごもった。それは、
ますますタツばあさんの“口撃”を、強めてしまう。
 「ふ~~ん、さては、得意技は“忍法・色仕掛け”って、やつ?。変わり者
で、後継者もいない独り暮らしの年寄りに近づいて、色仕掛けで取り入って・
・・・って。そうよね、きっとそうよね」
 睦は、“じいさん”こと新納義彰(にいろ・よしあき)の顔を思い浮かべた。
傍から見れば、確かにそういう風にしか見えないのだろうが、ここは“じいさん”
の名誉がかかっている。
 「ちがいます」
 きっぱり否定した。ところが、
 「あ~ら、あ~ら、ムキになっちゃって・・・。近頃の小娘は、ホント、頭は
悪いくせに、身体の発育と色仕掛けを覚えるのは早いんだから~。うちの主人は、
ここ(紫尾支店)に来させちゃいけないわね。誘惑されちゃうわ」
 ここが、タツばあさんの絶妙な間合いだ。タツばあさんの家は、ここ紫尾では
有数の資産家なのだ。当然、鶴亀信用金庫の大事な顧客だ。「誘惑」とは言わな
いまでも、支店を上げて“良好な関係”を維持するよう務めている。
                               (つづく)

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コメント

お疲れ様です!雨が降ったりやんだりですね。それにあわせてカミナリthunderも鳴ってます気をつけておかえりください。

雷に雨かと思えば~日がさしてと大気の状態が悪い。
無理せずに今週も頑張ろう

 コメント、ありがとうございます。

 さ~~て、外出するか・・・とボチボチ思ったところで、にわかに雨音が大きくなり・・・
 
   なんてことになると、「ま、いっか・・」と外出する気が失せ・・・・。

     日中は寝て過ごし・・・・。

 今頃になって、少々元気が出てまいりました。

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