第七章「女三人+犬一匹」④
いわゆる「夏の入道雲」ってヤツでしょうか・・・
実家の両親から、もう少し「自作小説」を読みやすいよう工夫して
欲しい、というご意見を頂いたのですが、はてさて、どうしたらよい
ものか・・・・・。
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第七章「女三人+犬一匹」④
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試心館の門をくぐった睦は、再び
「ただいま~っ」
と挨拶をする。これは、毎日の日課となっている。「行ってきます~っ」も、
御仮屋書店で一回、試心館で、“じいさん”こと新納義彰とタダモトに向けて
一回。
そして、
「じいさん、ごめん。今夜は、小雪さんの家に“お呼ばれ”されたの。だか
ら、これから超特急」
母にしたように、“じいさん”にも手短に説明した。
「ほ~う。女の子同士で飲むのかな?」
「そう。茜さんも一緒に。三人で今夜は飲むんだ」
「そりゃあ、うらやましい。わしもご一緒したいもんだ」
「ダメですよ~っ、だ。今夜は、女の子限定です」
「ああ、わかっとる、わかっとる。機会があれば、いつか合コンでもお申込
することとしよう・・・」
「え~っ、じいさんが合コン~っ」
「ダメか?」
そんな二人による、いつもの軽口の応酬に反応したのは、犬のタダモトだ。
やおら、前足で地面を叩き出し、首を上下に激しく動かし、何ごとかをアピ
ールし出した。
「ええ・・・、タダモト。おまえが、行きたいって?」
そうだ、そうだ、と言わんばかりに、うなずきを返してくる。
(つづく)
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