第六章「ハイヒール、やめた」⑧
雨の夜の帰り道Part2。
ふ~~、帰りついた・・・と思う時。
さて。今日22日が、私の4○歳の誕生日。
以前なら、この時期は毎年毎年“婚活、婚活!”と騒いでおったの
ですが、さすがに「・・・・・・・」の境地。
が。恥ずかしながら、悩まされるのは“性欲”。
むしろ、二十代・三十代の頃より悩まされる頻度は高まったような・・・
(綾瀬はるかサマ~~萌え!なんて、している自分って・・・・)
そう。己の煩悩との格闘から、生まれいずるのが、
愛しのヒロイン・むっちゃんナリ。
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第六章「ハイヒール、やめた」⑧
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(んん、も~~っ!)
ハイヒールのおかげで、自分がいかにもアヒルのように“お尻フリフリ”状態
で走っていることを意識してしまったが、それは、即座に振り払った。
軽乗用車のボンネットの前で立ち止まり、改めて運転席を見てみれば、それは
タツばあさんだった。先刻、睦の前に立ちはだかっていた時の得意満面の表情か
ら一転、目は完全に焦点を失い、口は半開き状態だ。恐らく、駐車している車を
発進させようとした際、「バック」と「ドライブ」を入れ間違えたのだろう。ア
クセルを踏み込んだ足がとっさに縮んで、エンジンが吹かされたのは一瞬だった
からまだよかったものの、動転してしまっているタツばあさんが、またアクセル
を踏み込んでしまう危険がある。
(落ち着いてもらわなきゃ)
そう思った時、ボンネットの前に立つ睦の横に、もう一人並んだ。
「ふふ~~ん、一度、カウンターを跳び越えるのって、やってみたかったのよね」
見れば茜だ。睦が席から飛び出していった後を、即座に追いかけてきたのだ。実は、
睦よりも、はるかにスマートに格好よく“カウンター越え”を茜が披露したのを、睦
は当然知らない。
「茜さん!危ないから、どいててくださいッ!!」
睦は思わず叫んだが、茜をまったく意に介さず、ボンネットに手をついて、腰を
ぐっと落とした。
「なんの。いい、主婦のバカ力を見せてあげる。私が車を抑えているから、睦ちゃん、
あなたが、タツばあさんを落ち着かせてあげてっ!」
どこまでが本気なのか、冗談なのか。
「もう~~っ」
睦は困ったが、一刻の猶予もない。
ぐっと車相手に力を込めている茜を横に、睦は運転席のタツばあさんに、必死にな
って作った笑顔を向けた。
「いいですか、タツばあさん。まずは落ち着いて。そう、最初は深呼吸一回ッ!」
タツばあさんに見えるよう、睦は自分も大きく深呼吸をしてみせた。
その時、もう一人の人物が、車に近づいてきた。
“カウンター越え”なぞというお下品なことをせず、きっちり回り込んでロビーに
出てきたのは、小雪だ。慌てず騒がず、それでもきちっと急ぎ足で。そして、運転席の
横で中腰になると、凛とした表情で、
「平手さん。まずは、ドアを開けてください」
と、車内に呼びかけた。
(つづく)
お誕生日おめでとうございます幾つに成るんですか
知りたいですがだいわのお惣菜売り場を徘徊するくらいですから年輩の方かと考えます。早く身をコンクリートみたいに固めたほうが良いのでは…(^_^)v
何時迄も若く無いですから~
老後の心配も必要ですよ(ワラ)
投稿: | 2011年6月22日 (水) 19:58
お仕事お疲れ様です今日阿久根のゲオにいったら『ちょんまげぷりん』のDVDがあり借りようかなとかなり長い間悩んでしまいました。こちらにきて上の作品の事が載っていたので借りればよかったなと少し後悔今日は雨は降らないけどかなりの蒸し暑さですね。お客様相手のお仕事ですから体調をくずさないようお気を付けください
投稿: | 2011年6月22日 (水) 23:13
コメント、ありがとうございます。
う~~~ん、さて、いざ『ちょんまげぷりん』を他の方にお薦めできるか?というと・・、
とっても疑問なのですが・・・・。
自分としては、こぶ付きシングルマザーを演じるともさかりえサマに、注目!なのですが。
え~~~っと、やっぱり、ぜひ一度レンタルされてみてくださいませ。m(__)m
投稿: 鈴木五郎 | 2011年6月23日 (木) 03:43