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2011年6月 7日 (火)

第六章「ハイヒール、やめた」②

 コンビニの窓で餌を探すヤモリを発見。
 ああ、夏が近づく・・・・。

1106071s
 でも、ふと疑問に思ったのですが、夏の数ヶ月以外はどこで過ごして
いるのでしょう?

 ふ~~~。雨音を聞きながら、うたた寝。ちょっと生き返った感じが
します。休みの日は、きちんと休まねば。
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       第六章「ハイヒール、やめた」②
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 “お堅い”金融機関に勤める身として、テレビに堂々と登場した睦を、上司・
同僚がどう見るのか、とても気になるのだが、皆おおむね好意的に見てくれた
ようだ。もちろん、睦の普段の仕事に対する取り組みに、「新人らしい一生
懸命さ」が伝わり、好感を持たれているという前提があるからだろう。

 伝票の金額と現金の帳尻を合わせる作業がある。新人の睦から見ると、先輩
OL田所茜(たどころ・あかね)と水溜小雪(みずたまり・こゆき)の電卓を
さばく指の動きは、もはや“神技”だ。睦は、もっぱら伝票の金額を読み上げる
役にまわる訳だが・・・・。
 「十五万八千・・あ・・・ごめんなさい。桁間違えました・・・え・・・
    百五十八万四千四百五十六です」
 先輩の茜が、電卓のキーを叩く手を止めて、冗談交じりに声をだす。
 「試心館の館主サマも、仕事の現場では、まだまだ七難八苦の連続ね。
    さ、がんばりましょう。次、読み上げて」
 「は、はい。次は・・・・」

 また、鶴亀信用金庫紫尾支店の来店する者の中にも、睦の顔を見て、
「あっ、あんた、テレビに出とったね~」
 と気づいてくれる割合が高い。さらには、
「ふ~~ん、こんなカワイイ女の子が、古武道の達人なのかい・・・」
 と感心されるのが、大方の反応だ。
                          (つづく)

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