第七章「女三人+犬一匹」⑧
ようやく・・・・。
免許更新に行ってまいりました。とりあえず、一安心。
まあでも、講習には忘れずに行かねば。
・・・・と「だいわ」でのお買物。
“鶏刺し”は、ちょっとコワイ?
でも、実は私、好きなのですよね・・・・。
さ、週のはじめ、急ぎ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
第七章「女三人+犬一匹」⑧
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)
小雪も茜も、タダモトを室内に上げることには、抵抗がないようだ。
「よし、タダモト、上がらせてもらおう」
持参してきたタオルで、タダモトの足裏を拭(ぬぐ)う。
上がらせてもらうと、我知らず、室内を観察し始めてしまう。
居間は、クローゼット付き8畳一間のフローリングだ。そこに、簡易ベット、
テレビ、そしていかにも小雪らしく学習机が置かれている。床に、クッション
が三つ置かれているのは、床にじかに座って「飲もう」ということなのだろう。
睦は、思わず
「いいですね~」
と、感想を洩らしてしまった。
その声を耳に入れた、茜が反応してくれた。
「でしょ~~。私も来た時に、同じ反応をしたの。ダンナとケンカして、家出
したいって時に、泊めてもらおうって、小雪さんに話していたところ」
「そうそう。田所さんなら、歓迎しますって」
「え~~っ。でも、茜さんが、ご主人とケンカするなんて、信じられません」
そう。いつも微笑を絶やさない茜が“夫婦喧嘩”というのは、ちょっと想像
しにくい。だが、茜は
「そんなことないのよ。家の中と、外ではやっぱり違うし。主婦には、主婦の
いろいろな気苦労があるわけなので・・・」
「そんな~~」
睦は、つい言葉に詰まってしまったが、ここは方向転換。
「じゃあ、私も家出したい時は、ここに泊めてもらっていいですか?」
「あら?御仮屋さんこそ、どうしたの?たしか、下に弟さん二人で、いかにも
にぎやかそうな、ご家族じゃない?」
小雪が訊いてきた。
(つづく)
コメント