第七章「女三人+犬一匹」⑮
月夜の晩。
長時間露光をすると、月が明るすぎて、肉眼では見えなかった星が写っている
のですね。
昨日は、明らかに寝不足による、体調不良。
「寝てやる~」と気合を入れて、就寝。
よかったことに、お隣の家の屋根工事、今日は比較的静かでした。
さ、今日も、ガンバラネバ。
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第七章「女三人+犬一匹」⑮
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「なに~、睦ちゃん、『年の差』なんて。普段そんなの意識してないんじゃな
い?。いつも“じいさん”なんて、気安く呼んで、いつも軽口のやり取りばかり
していて。師弟関係っていうより、友達同士じゃないの?」
「えっ・・・・、たしかに・・・・」
「あら、私は新納さんには久しくお会いしていないけれど、今でもお元気な
のかしら?」
「はい。今でも、平気で天井に張り付く握力を持っているようで。どうも、
私も、年を取っていないんじゃないかって、思ってしまいます」
「そうそう。新納さん、黙っていれば『老武芸者』?、いやいやもう『仙人』?
の雰囲気かしら・・・。そのくせ、しゃべり出せば、軽口ばかり。そのギャップが
かわいいのよね~~」
「・・・・かわいい・・・ですか?」
「そっか・・・・。その睦ちゃんのヘアスタイル、考えてみると、和服姿に袴を
履けば、立派な『女武芸者』よね・・・。睦ちゃんと新納さん、二人でビシッと
和服姿で極めてみたら、お似合いのカップルになるかしらね~・・・」
「え・・・えっ、カップルって・・・・・」
「そうよ~。睦ちゃん、小さいときから新納さんの下で“修行”していたんでしょ?」
「は・・・はい。幼稚園に入る前くらいから、じいさんのところに遊びに行っていま
した・・・」
「そうでしょ、そうでしょ。ということはだ~っ!。その睦ちゃんの、魅惑のナイス・
バディは、新納さんによって完成させられたと言える、ノダ。違うかしら?・・・・」
「おっ、それは、確かにそんじょそこいらの男女関係よりも、はるかに“ただならぬ”
関係よね」
「そ、そんな・・・・・」
睦は、真っ赤になって俯いてしまった。
「ごめん、ごめん、睦ちゃん。いじめるつもりは、ないのよ」
小雪が、あわてて謝ってくれた。
「そっか~・・・。強敵、一人と一匹がいたとして。“若い”人間のオスどもは、
どうなの?」
茜も、話題をそらしてくれた。
「あ、あの~、私、高校生のボーイ・フレンドが出来ました・・・・」
睦は、ほっとして答えた。
ところが。
「高校生のボーイ・フレンドッ~!!」
茜、小雪の二人に、またまた驚きの声を上げられてしまった。
(つづく)
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