« 新しい免許証 | メイン | 第八章「新米館主、お見合いする?」④ »

2011年8月 3日 (水)

第八章「新米館主、お見合いする?」③

 外は、真夏の陽射し。

1108031s
 さて・・・・・、

   忙しい・・・・・・

 ということは、その裏でいろいろな「不満」が蓄積されるわけであり。

  仕事ヤダ~~~

 となるわけでありますが、

 イヤイヤイヤ。
 ここは、あくまで前向きに。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
         第八章「新米館主、お見合いする?」③
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 「あの~・・・。平手さん、私のこと、お嫌いなのじゃ・・?」
 睦は思い切って、口にしてみた。ところがタツばあさんは、即座に大きく顔の
前で手を振ってみせる。
 「違う、違うわよ~。ほら、小さい子は、気になる子にこそ、ちょっかいを
出すって、言うじゃない。それとおんなじ。あなたから、新人さんらしく、一生
懸命仕事をしているのが伝わってきて、とってもうらやましかったのよ~~」
 「そう・・・そうなんですか・・・・」
 今となっては、真偽のほどは不明か。
 「そうよ。それに、そ・の・あなたのカ・ラ・ダ。こんな年寄りのオバアチャン
にまで、『なにこの女~』って、焼きもち焼かせるじゃない」
 「それは、申し訳ありません」 
 ついつい、睦は謝ってしまった。
 「そして、実はあなた、けっこう、頭がいいんじゃないかしら。そう、あの時、
さっと私の車の前に駆けてきてくれたじゃない。普通の人なら、しばらく呆然と
して、動くなんて出来なかったはずよ」
 「あの~~、それなら・・・」
 茜さんも小雪さんも、と言おうとしたが、タツばあさんは、さっとしゃべり続ける。
 「それに、あなた、あの商店街の御仮屋書店の娘さんでしょ。地元に根ざした
ご一家。こりゃあ、もう早い者勝ちの奪い合いじゃない?」
 
 「いや・・・」
 なんなんだ。これまでから百八十度豹変しての“ベタ褒め”ぶりは。
                              (つづく)
 

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.synapse-blog.jp/t/trackback/190585/26877742

第八章「新米館主、お見合いする?」③を参照しているブログ:

コメント


多忙なほうがいいと思いますけど…
何はさて置いても仕事有っての生活でから…
お付き合いされる素敵な女性はいらっしゃらないのでしょうか?勿体無いですねぇ。
私が立候補しますかねぇ(笑)
体調管理に気を付けて仕事頑張って下さい

コメントを投稿

プロフィール

フォトアルバム

ごろごろ

最近のトラックバック