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2011年9月 6日 (火)

第八章「新米館主、お見合いする?」24

 秋の空。その2。

1109062s
 さ~~て、わが身にとっての、今週が始まりハジマリ・・・。
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         第八章「新米館主、お見合いする?」24
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「照れるでない。照れるでない。
   よいかの。それでは、仕切りなおしじゃ。
     お互い、深呼吸をして、息を整えて。
            ・・・・・・・・・・・・・
              構えて。はじめ!」
  再び、じいさんの合図で始まる。

 慎三郎が、照れ臭さを隠すように、猛然と竹刀を振り下ろしながら、突進し
てくる。
 
 (それならば・・・・)
 睦は、襲い掛かる竹刀を棒で軽くいなしつつ、前へ出る。そのまま、すれ違う
ように駆け抜けて、慎三郎の背後へ出た。

 「おっ、出ましたね。新納流の動き」
 相変わらず、カメラのファイダーから目を離さないまま、桐嶋が声を出した。
なるほど、彼はすでに何度か睦にレンズを向け、その動きの特長を把握済みなの
だろう。

 ところが、初めて睦と相対した慎三郎は、見失ってしまったようだ。

 (こっち、こっち)
 睦は、棒で地面をトントンと叩いて、居場所を教えてあげた。
                             (つづく)

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