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2011年11月29日 (火)

第十二章「合コンは、決戦?」⑭

 暗くなってから、外出。

1111291s
 ふ~~。よく眠れます。

 さ、今週も始まり、はじまり・・・・。
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     第十二章「合コンは、決戦?」⑭
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
    「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
                       を是非に。m(__)m

 「第一の種目は、『飲み比べ』じゃ。単なる早飲みじゃなく、どれだけおい
しそうに飲めるか、で勝負じゃ」
 さっと庭先に小机が用意される。そして、大ジョッキと大瓶のビールが用意
された。

 「さ。女子衆」
 「はい」
 手を挙げたのは、女性陣の主将・田所茜(たどころ・あかね)だ。今日の
女四人は、たしかに薄着だ。その上に、ビールを飲んでしまえば、かなり身体
が冷えてしまうだろう。ところが、茜は「少しぐらい酔っ払って、ハイにさせて
ね。私だって、根はシャイなんだから」と言って、『飲み比べ』を提案したのは、
茜本人なのだ。

 「次、男衆」
 「はい」
 出てきたのは、カメラマン・桐嶋誠治だ。ここで飲んで、酔っ払ってしまえば、
後の種目に響く。女性陣・男性陣四人のうち、上手い具合にそれぞれ一人が、未
成年の高校生。残り三人のうち、誰が飲むか。駆け引きの妙だ。
 男性陣は、老舗写真館の若手後継者である桐嶋を選んだ。会合等に出席する機会
が多く、最も“飲み慣れている”人物なのだろう。

 その桐嶋は、ポケットからやおらアルミ製の小さいボトルを取り出す。「飲む
前に飲むと、効果的」というウコン飲料だ。フタを開けて、ぐいと一息で飲み干す。
そして、もう一本を取り出した。
 「田所さん、どうですか?」
 対戦相手にさしだす。
 「いらないわ」
 茜は、ニコッと断る。
 「お母さ~んっ!、がんばれ~っ!」
 「ママ~っ!」
 という声は、茜の二人の子供だ。
                            (つづく)                          

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