第十二章「合コンは、決戦?」⑮
午前4時前、ねぐらへ急ぐ途中。
ふいと西の空の低い位置に、赤い星発見!。
ついついデジカメのバッテリーを気にしつつ、橋の欄干に置いて、
そ~っと。
実はとっても珍しい星~?
と期待して、あれこれ調べたのですが、どうやら「木星」でOK?
(星空関係では、いつも御世話になっています。
・つるちゃんのプラネタリウム)
さ~て、ふと指折り数えてみました。
自分のこれまでを・・・・。
・アメリカに2年
・横須賀に9年
・我孫子に8年
・青ヶ島に2年
・宝島に3年
・大船(鎌倉市)に2年
・それ以降、ず~~っと出水・・・・・で、もう15年?
はひ~~。都会なんかへ行ったら、一発でストレスにやられそう・・・。
やっぱり、今日も気分転換に。
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第十二章「合コンは、決戦?」⑮
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
を是非に。m(__)m
「まずは、お互い握手じゃ」
じいさんが、促す。
「よろしく~っ」
桐嶋が差し出した右手を、茜はやおら両手で握り締めた。そして、語尾に
ハートマークがくっついていそうな、魅惑的な声色でささやく。
お堅いはずの地元信金勤めのOL、しかも二児の子を持つ人妻に、こんなこ
とをされるとは、桐嶋は思ってもいなかったようだ。たちまち顔が赤くなった
のが、周囲からも解る。
茜の先制攻撃は、確実に効いた。
(いいぞ)
「桐嶋さん、平常心、平常心~~。女の子のいるスナックなんて、慣れている
でしょ~!」
男性陣からは、桐嶋へのアドバイスが飛ぶ。
「さて。続いて、お二人、注いでみられよ」
さすが『飲み比べ』に出てくる二人だ。“ビールをおいしく注ぐ方法”を心得て
いる。左手に持った大瓶を、二人とも高々と掲げる。そして、勢いよく、右手の
大ジョッキめがけて、注ぎ落とした。
(あっ!、大丈夫~っ!)
今年二十歳となった睦には、初めて見る豪快なシーンだ。
(つづく)
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