第十二章「合コンは、決戦?」⑳
・・・・夜勤なんて、「いらっしゃいませ~」を言う回数が圧倒的に
少なく、夕勤とくらべれば楽勝だぜ~~・・・と思いつつ始めたのです
が、終わってみれば、かなりシンドイ・・・・・。
「歳のせい」を自覚しなければならないようで。
で、何気なく売り物を見ていたら。
えっ!!・・・「温州みかん フィリピン産」でっせ~~。
どういう経緯で、鹿児島にやってきたのだろうか・・・・。
自分に余裕があれば、『農業問題』を考えるいいネタになった
のでしょうが。
さ、今夜も夜勤。夜勤・・・。
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第十二章「合コンは、決戦?」⑳
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
を是非に。m(__)m
「さ~て、次の競技じゃが」
じいさんが、進行を進める。
「『四半的(しはんまと)』じゃ」
いきなり「しはんまと」と言われても、どんな単語であるのか、多くの人は
思い浮かべることができない。戸惑った表情が多い。
「な~~に、弓(ゆみ)のことじゃ。宮崎の日南あたりでは、観光客も気軽に
体験できるようじゃな。
距離は四間半、弓は四尺五寸、的は四寸五分の大きさのものを使うことから、
全部“四半(しはん)”、すなわち『四半的』と呼ばれているそうじゃな。
正しくは、正座の姿勢から矢を放つらしいのじゃが。な~~に、新納流では、
そんなことはせん。ほれ、新館主のむっちゃんがご覧のとおりの、おチビさん
じゃ。そのむっちゃんが、存分に弓矢で遊べるよう、短めの弓を使ってきた
だけのことじゃ」
・・・・どこまでが、真相なのやら。
とはいえ、『弓道』といえば2メートルを超える長さの弓を使用する。それ
だけの長さの弓を扱うには、相応の技術と腕の筋力などが必要とされる。そして、
『弓道』では、礼儀作法も厳しく定められている。対して新納流では、自在に
弓矢を扱うことを目的としている。
「そして、今日は女子衆にも、男衆にも少々苦労してもらう。動く標的を狙っ
てもらおう。皆の衆も気になっていたと思うが、そのための、あれじゃ」
じいさんが指を指す方向に、一斉に視線が向う。
約5メートルの細いワイヤーが、張り渡されている。そして、そのワイヤー
の一端は、ある木箱の中へと巻き込まれている。これぞ、新納流秘密兵器『から
くり仕掛け・動的(どうてき)機』だ。
(つづく)
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