第十二章「合コンは、決戦?」32
陽射しは、春の気配。今日の日中は、かなり温かくなりましたか?
ふ~~、とりえあず、愛しのヒロイン・むっちゃんに「さようなら」を
言わねば。少々強引ながら、今日で【第一部完】とさせます。
またいつか、鹿児島県北部の架空の街“紫尾市”を舞台に続編を書く
機会がありますように。
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第十二章「合コンは、決戦?」32
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、
「新米館主・御仮屋睦」の目次ーFC2小説
を是非に。m(__)m
「私、やりましたっ!。小雪さん、茜さんっ!見てくれましたか~っ?」
祝子は、弓を地面に置くと、小雪と茜の許へと走り出す。
(あっ~!もう・・・私、また仲間はずれ~~)
睦はひがんでしまいそうになったが、そこは睦の心優しい先輩であり友人たち
だ。小雪が、ちらっと睦の方へ目配せを送ってくる。
(ほら、早くッ!。睦ちゃんも、いらっしゃい!)
「祝子ちゃん、やったね~!」
睦も、勢いよく走り出す。その睦を受け止めるべく待ち構える三人に、ぶつか
っていく。
ドッシン!
三人が、受け止めてくれる。
「奇跡って、ホント、あるんですね」
祝子が、宗教を信じる者らしからぬ感想を述べる。
「ううん、奇跡じゃないよ。実は、祝子ちゃんの隠れたジ・ツ・リョ・ク」
睦が、言い返してやる。
「そう。その実力を引き出してあげるために、オ・バ・サ・ンも、少しは
役に立ったでしょ?」
と言うのは、最年長で二児のママ・茜だ。
「そんな、オバサンじゃ、ありません。素敵なおねえさんですよ」
「そう?。じゃあ、私たちも、祝子ちゃんのお友達になれる?」
と訊くのは、小雪。
「もちろん!」
「うれしいわ」
改めて、四人は抱き合う。
「そうよ。私たち四人なら、なんでも出来ると思わない?」
「そうですよ。茜さん、小雪さん、そして祝子ちゃん、今日はありがとうございます」
「そっか、ここで新館主さまの音頭で、ね?」
「睦ちゃん、お願いします」
「えっ?」
「そ、ご遠慮なく」
「はい。それでは・・・。せぇ~の」
「“Beauty is Force”!。美は力なりっ!」
四人の声が、五月の青空の下で響く。
【第一部 完】
ご愛読、ありがとうございました。
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