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2012年12月22日 (土)

『あと少し、もう少し』瀬尾まいこ著

 なにげなくカバンをガサゴソしてみたら。

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 中から、文庫本がゾロゾロと・・・・。
 いや、読んだら感想は必ず書く!・・・・という意志だけあって、
 書くときには、やっぱり手元に作品が必要だよな~~で、ついつい
いつまでもカバンの中に入れておいて・・・・で、それがドンドン
累積していき・・・の繰り返し。

  ホント、「読む」はカンタン、「書く」はムズカシ。

 さ、それでも、今日は「書き」ますっ!
・『あと少し、もう少し』瀬尾まいこ著、新潮社刊

  はい、お値段オ高め、重量もソコソコの単行本。
 紀伊国屋書店流山おおたかの森店にて、表紙にぐっと魅かれ。

 瀬尾まいこさんの作品を手にするのって、久しぶり。
 そして瀬尾さんの近況って、どうなんだろう?とネットで検索して
みたら、・・・・・・・、
 中学校の国語教師は退職されたとのこと。

                      残念。(と書かせて頂きます)

  それはともかく。
 久しぶりに拝読する瀬尾さんの作品。
 ちょっと脱力系とも云える、抑制の利いた文体がツボにはまりました。

 思春期の少女の心を描いた作品を、ドキドキしながらいくつか拝読して
きたのですが、

        え~いっ!まだるっこしい!!
 
 能書きたらたら、ひたすら長いだけじゃんかよ~!
 ひとつ“心の動き”を表現するのに、何文字も要するのが“文学”か~!

                と、内心思わないわけでなし。

  対して。この瀬尾さんの作品。例えば、ラスト付近、
>「なるほどね。桝井君、さわやかでかっこいいと思うよ」
>上原は黙って聞いていたかと思うと、何の脈絡もないことを言い出した。
>「なんだよそれ」
>「桝井君さ、自分の深さ三センチのところで勝負しているんだよ。だから、
>さわやかに見える。それだけしか開放しないで、生きていけるわけないのにね」
>「それが駅伝と何の関係があるんだよ」
>もうすぐ本番だというのに、どうして上原はこんなことを話しているんだ。

  たぶん、他の作者の方なら、もっと会話が長くなると思います。

  そして、オジサン読者として、絶賛しなければならないのは!。

 「上原」こと、本作でのほとんど唯一紅一点、美術教師にて、駅伝部監督・上原先生。

 たぶん作者が思い描く、“女性”教師としての理想像なんじゃないだろうか・・・・
(男性教師と同等に、“厳しく”生徒に接することが出来るわけでなし。“厳しさ”の
代わりに、教師として“装う”もの?)

  で、オジサンがデレ~ッと妄想してしまうシーン。
 駅伝部の伴走のため、炎天下に自転車をヒイコラ漕ぐ上原先生・・・萌え~っ

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