「2007年問題」
師走も早半ばの日曜日、みぞれまじりの雨が降る一日でした。えっ、市内一周駅伝が行われたとか・・・・。って、まったく無関心に聞き流している自分が、ちょっと悔しい・・・。(一応、かつては選手に選ばれたことがありますので・・・) お天気は コロコロ変わり 人生も? そうだ、やっぱり出水ツルマラソンには、申し込んでおこうかな・・・。
(「小説現代」2004・9月号より、引用させて頂きます)
『・・・・・・・もうひとつ気がかりは、住宅ローンだ。まだ残っているのだ。「住宅ローンはどのくらい残っているんだ。」「確か・・・・・先月の給与明細には四一二万円と書いてあったわ」「まだ、四一二万円も残っているのか。この退職金から残っている住宅ローンを返さなくてはならない。それに関係会社に雇用されても年収は今までの半分になるからな。お前を旅行に連れて行ってやろうと思っているが、節約しながら、きちんとやらねば難しいなぁ」「お父さん、その時はその時で真面目にやっていけばいいじゃないの。収入が少なくなった分、生活費を少なくすればいいわ」 弓子は穏やかに微笑んだ。 「わかった。お前の言うとおりだ。ぐずぐず言っても何も変わるわけじゃない。退職金が出たら、一〇〇万くらい、思い切って使って旅行に行こう。それくらいの贅沢はできるだろう」 垣内は書類をたたんだ。 弓子は、うれしい、と子供のような声を上げた。垣内の怒りが少し収まった。・・・・・』 (江上剛著「実直な男」
銀行勤続42年の主人公が、ご夫婦で退職金の額を計算する場面です。
(一応、「どうせ、自分には退職金なぞには、縁がないからね・・・」とヒガミをひとつ入れておいて・・・)
「2007年問題」。いわゆる団塊の世代の方たちが、定年退職の時期を迎えるのが、来年2007年からとのこと。1947年から1949年生まれの人口は約680万人、支払われる退職金の総額は70兆円とも、80兆円とも推定されているそうです。いろいろな面からの問題が指摘されているようですが、引用させて頂いた小説の場面のように、旅行業界は虎視眈々、証券業界もてぐすね引いて・・・・(「近未来通信」のように、投資を巡るトラブルも多発するのでしょうね)状態のようですね。
なれど、実際には、堅実に“貯蓄”に回す割合が高くなりそう・・・・・。で、お金の行く先は、銀行の定期預金へ、でありましょうか。(銀行の本音としては、「それを担保に、お金を借りてください」カナ?)
一般的な地銀のスーパー定期預金300万円以上・預入期間1年もの 年利0.25%
ネット専業銀行のソニー銀行は、同じ条件で、 年利0.765%
試しに、ソニー銀行が扱う外貨定期預金を見てみると、NZ(ニュージーランド)ドル建ての場合、 30,000NZドル以上で、 年利6.731%
うわっ!って、決して外貨預金を奨めているわけではありませんが、自分も南銀の株主になる以前は、外貨預金をしようかな~~と考えておりました。
その気になれば、いくらでもスイスイと情報収集して、金融商品も選べる時代。う~~~ん、 オヤスミナサイ。
そうだ、今週の日経平均、かる~く17,000円台を突破してくれい!
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