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2008年9月28日 (日)

「パイオニア後」ですが・・・(2)

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  0809282s はい、一言。新しいデジカメが欲しいよ~。

 さて、改めまして「FED(フィールド・エミッション・ディスプレイ)」
です。
 ここで初めて、Wikipediaで説明を拝見(⇒こちら)。ふ~ん、日本語
では「電界放出ディスプレイ」と言うのですね。
『FEDは原理的にCRTと同じ特性をもち、アノードとカソード間を数mm以下
にできる。この特性と液晶ディスプレイやプラズマディスプレイよりも表
示特性が良いことから、薄型表示デバイスの本命と長い間言われつづけて
きた。・・・・』
 CRT。つまりブラウン管式、昔ながらのテレビと、同じ原理なのですな。
 あくまで画質にこだわる“AV(オーディオ・ビジュアル)マニア”に
とっては、待望される商品化なのかもしれません・・。
 ・【FED】次世代ディスプレイ総合スレ Part39【OELD】
                    (2ちゃんねるより)
 ・次々世代型ディスプレー競争の幕開け~FED編
                    (IT-PLUSより)
 
 改めまして、
 ・Field Emission Technologies
 「会社概要」より
『 フラッドディスプレイは、使い分けの時代に
 フラットパネルディスプレイは、方式ごとに、それぞれ違う特徴を持って
います。
 どれかひとつの方式だけから選ぶのではなく、用途に応じてフラットパネ
ルディスプレイ方式を使い分ける時代が目前に来ています。当社はナノスピ
ントFEDを、確かな目を持つ方から選ばれるディスプレイとして育てていき
ます。』
 なるほど・・・・。さらに、アレヤコレヤ検索・・・・。

次世代ディスプレイ「FED」09年にも発売へ - 19型SXGAの試作機が公開
                      (ファイル・ウェブより)
 後半部分を長く引用させて頂きます。

『・・・・・・・
長谷川氏は、「薄型テレビは激しいシェア争いを行っており、量産合戦に
よる価格下落から利益率が下がっている。我々は小さな規模だからできる
マーケットを開発していく」と独自路線を歩むことを強調。まずはプロの
映像クリエーター、放送局、ゲーム制作会社など、ハイエンドユーザー向
けに販売を行う。実際の商品化は「ベストケースで2009年に発売できるか
どうか」とのことで、その際の画面サイズは24型、もしくは26型を検討し
ているという。解像度は1,920×1,080のフルHDになるとのことだが、価格
については明言しなかった。なお、放送局などへの販売では、ソニーの協
力を得る考えだ。

民生用への展開については、「最終的にはテレビも発売したいが、いきなり
量産のための設備投資を行うのは無理。まずは業務用を成功させ、“小さく
産んで大きく育てる”ことを実現したい。シェアは追わずに、健全な利益体
質を目指す」と語った。

前述したように、会場には液晶やプラズマとFEDを比較する展示も行われてい
たが、長谷川氏は、「FEDの特長を分かってもらいたいという気持ちで置いた
もので、液晶やPDPが劣っていることを示すためにやっているわけではない。
我々は液晶をやっつけたいとか、PDPに勝ちたいなどと大それた事は考えてい
ない。クルマが軽自動車から高級車まであるように、ディスプレイにも液晶
やPDP以外の選択肢があってしかるべき、と考えている」とした。    』

 この記事の日付は、2007年04月09日。それから、すでに一年半。この記事
中の『いきなり量産のための設備投資を行うのは無理』から、一転、
「パイオニア鹿児島工場を、総投資額200-300億円で取得する方向」
 となったのは、ナゼ?

 ひとつには、もちろん、工場勤務者の雇用条件も含めて“安く買い叩ける”
目算があるからでありましょう。地元として、注意しなければならないのは、
「条件が合わず断念」という場合もあり得ること、覚悟しておかなければな
らないでしょう。

 もうひとつは、かなり強気に「量産化」のメドが立った、のは間違いない?
 今まで民生用のプラズマディスプレイを生産していた工場の隅で、細々と
生産なぞという効率の悪いことはしないでしょう。
 進出してくる以上は、かなり最初から“カッ飛ばす!”?
 そういう意味では、雇用面も、期待していいのでは????

 迎える地元としては、 
「な~んだ、ベンチャー企業か・・・。信用ならない」
 で終わってしまうのではなく、はっきりと
「進出を歓迎する」ことを明言する必要があります。
   ね!伊藤知事さん、渋谷市長さん。
(裏では、雇用面と補助金を巡って、厳しい駆け引きが行われているのかも
しれませんが)

 ひとつ、ここで大いなる杞憂。
 FET社は、まずは業務用ディスプレイの生産販売から手がけるとなる
と・・・・。
 表向きは「使い分け」を提唱したとしても、
 現実は、お隣の工場
 NEC液晶テクノロジー㈱
 のシェアを食っていかなければならない・・・・・・・と。
 案外こんな面から「取得断念」と、ナリハシナイカ・・・・。

 重ねて、書きますが、
 まずは「進出を歓迎する。条件を提示して欲しい」と、はっきりとFET社に
対して、シグナルを送りましょう!
(裏の話は、私、まったく知りません)

 その上で、
 「山形有機エレクトロニクスバレー構想」なんぞに、負ケテタマルカ!!
 「鹿児島フラットディスプレイバレー構想」をぶち上げてみせましょう!!

    We will have the Dream!
(おことわり:現実、「俺たち、どうなるんだ」と不安に悩まされる、現パイオニ
ア工場従業員の方々には、なんの慰めにもならないこと、重々承知しております。
むしろ「野次馬め!」というのが、正直な心情のはずです。
                     非礼を、お許しください。m(__)m)
 
 

 

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コメント

「パイオニア後」ですが・・・(2)非常にパイオニア動向に付いて、勉強された事は尊敬致します。隣接するNEC液晶テクノロジー㈱が今後パイオニアの後に来るかもしれない会社(期待・想像)と競争する事は無いでしょう。なぜならば、販売マーケットが違います。パイオニアの新聞、経済紙の発表は、社会的及び株主あての発表と考えます。うのみにするのは、いかがなものかと考えます。現状では(どこの企業も同じ)希望的観測で動く企業などありまん。昔と違って現在は半年いや三ヶ月先も見ないのが、一般的な企業の判断では・・・。新たな会社に期待するのも、(自治体も含め)いいのですが、内部働く従業員としては、安易な期待は持たない方がいいのでは・・・従業員もインフョメーション(情報)で動くのでは無く、インテリジェンス(諜報)を探り、情報を分析し会社に従事する事が感銘かと思われます。終身雇用の時代は、とっくの昔に無くなったのだから。・・・しかし、「日本企業の発展としては終身雇用は、一番の企業発展の糸口でしょう。」と考えるのも私の意見です。

 田吾作さん、こんばんは。

 う~~~~ん、田吾作さんは、なんらかの形で“渦中の人”なのだと、推察させて頂きます。部外者としては、インテリジェンスを駆使しているようで、実は逆に“もてあそばれた”結果とならないよう、切にご注進申し上げます。

 

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