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2009年2月12日 (木)

『ポトスライムの舟』

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  黎明。ワンパターンですが、今日は、カラスが写っているということで。

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 もうひとつ。この“鉄橋”を、エイヤッ!と持ち上げて、橋を架けるわけですね・・・。

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 さて、メモ二題。
 南日本銀行出水支店での、待ち時間の合間に。日本経済新聞13面に、出水市が登場。
(ごめんなさい。オヤジ、首都圏版にも掲載されていますか?)

 引用させて頂きます。
『・・・・・
 パイオニア鹿児島工場が閉鎖される鹿児島県出水市。同社が納めていた法人市民税や
固定資産税だけでなく、市内に住む四百九十人の従業員が職を失うことで個人市民税が
目減りする可能性が高い。市税務課は「パイオニア関連だけでトータル二億五千万円の
税収減になる」と試算。人口五万七千人、税収五十四億七千万円(〇八年度当初予算)
の同市にとって税収、雇用両面での打撃は大きい。
                                ・・・・・・』

  5%の歳入減となりますか?

 一方で。

 出水市役所のサイトより。
・平成21年2月1日現在の世帯数及び人口
   転   入  117
   転   出   94

  1月1日現在より、“転入超”のペースは鈍化しておりますが。さて、今後は?

 本題です。・・・・・たしか、太宰治は、結局芥川賞を受賞できなかったんでしたっけ?

 第百四十回芥川賞受賞作「ポトスライムの舟:津村記久子」

 が掲載された、文藝春秋三月特別号、諏訪書店にて購入してしまいました。早速拝読し
始めたのですが、三分の一までは、東京都知事サマ(!)である石原慎太郎氏の選評、
『文学に限らず芸術の作品は作者独自の思いこみの収斂に違いないが、しかしなお鑑賞す
る他者に最低限のある共感をもたらさなくなくては作品としては通るまい。 
 ならば今回の受賞作以外の作品に、反発を含めて、読む者の感性に触れてくる何がある
というのだろうか、どれも所詮は作者一人の空疎な思いこみ、中には卑しいとしかいえない
当てこみばかりで、うんざりさせられる。
                               ・・・・・・・』

 イヤ、この受賞作だって、「作品としては通るまい」しょ・・・・。

 ところが、読了してみれば、

 高樹のぶ子氏の選評、
《受賞作『パトスライムの舟』は俯瞰せずひたすら地を這って生きる関西の女たちの視線が、
切ない生活実感を生み出している。至近距離しか見えない女たちだが、それゆえ奇妙な味の
おかしみと明るさ、さらにはやるせない希望の匂いが伝わってくる。ワーキングプアたちの
必死さ切実さは、しかし舞台を東京に置いたなら、忍耐、がんばり、苦労、不条理への抗議
などなど、ゴツゴツした問題提起の様相を帯びてくるだろうし、この作品の不思議なぬくも
りは失われるに違いない。視線を低く保つ関西人の気質と言葉使いが、うまく時代を摑まえ
たとも言える。
                                   ・・・・・》

 ・・・・そう言われると、自分、ほとんど“関西”には縁ない人生なのですが、なんと
なく・・・・・、なっとく。
 で、結論として、この作品のキャッチ・コピー、山田詠美氏の一言、
 
 《『蟹工船』より、こっちでしょう。》

        納得。

 ・・・・・・・、作品中、「離婚する、しない」が、重要なプロットとして描かれて
おり。

 ~~~、自分としては、宗教勧誘攻勢をかけてくださった“彼女”を思い出してしまう

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