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2011年2月27日 (日)

第二章「新館主の朝」⑧

 とりあえず、この週末の豪ドルのポジション。
(他にも大証FXにも、ほったらかし状態で保有しておりますが)

1102271s
 で、あっ、またまた午後3時を回ってしまった~~!!!
(店番は、午後5時からなので)
 急げ!
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  第二章「新館主の朝」⑧

 実は家に帰って鏡を見てみたら、頬にひとすじひっかき傷を作ってし
まっていた。山の中で、小枝が顔に当たって出来たのだろう。ヒリヒリ
痛むのを我慢しながらファンデーションを塗って、隠したつもりだった
が、気づかれてしまった。
 「いえ、・・・・・今朝はちょっと犬の散歩を・・・・。」
 まさか「山の中を走りました」とは言えず、睦は言葉を濁した。
 茜が視線をさっと走らせ、睦の指に絆創膏が巻かれているのも、確認
したようだ。
 「ふ~~~ん、犬の散歩にしては、ちょっと過激過ぎないかしら?」
 茜は、何ごとかを思い出した様で、
 「ははぁ~~ん。・・・・・そういうことか・・・・・」
 いたずらっぽく、微笑を睦に投げかける。
 「ええっ、なんでしょう・・・?」

 「もしかして、『御館町(おたてちょう)の野生児』復活、ってやつ
でしょ?」
 御館町というのは武家屋敷街一帯の地名である。睦は自分自身、子供
の頃『御館町の野生児』というあだ名をもらっていたことを、知っている。
 「・・・・実は、そうです。」
 茜は話を続ける。
 「睦ちゃんは覚えていないだろうけど。私がまだ独身で、実家の御館町
に住んでいた頃、あなたにびっくりさせられたことがあるの。たまたま道
を歩いている時、いきなり山の中でガサガサッと大きな音がして、何?!
って、びっくりしていたら、斜面を女の子と犬が駆け下りてきて、いきな
りジャンプして、道に出てきたのよ・・・・。もう、あの時はびっくりし
たわよ~・・・・。」
 睦は、ついつい顔が赤くなってしまう。
 「・・・・はい。今朝は、その『堀跳び』に失敗して、水溜りにドボ~
ンでした・・・・。」
 小さな声で、答える。
                       (つづき)

 今日の店番を終えれば、明日は休み・・・・。

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