第四章「新米館主、初仕事」⑦
休みの日。一週間の寝不足を解消。
夕方になってから、ガサゴソ起き出して、近所のスーパーへ。
値引きになったお惣菜を買ってくるのが、ここ数週間のマイ
ブーム。
さ!、今日だけは、渡辺淳一か、はてまた谷崎潤一郎か、気分で。
(ご不快に思われる方は、以後読まないでくださいますように)
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第四章「新米館主、初仕事」⑦
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睦はあらためて立ち上がり、意を決してポロシャツのボタンに手をかけた。
そして、シャツを首から引き抜いた。確かに、障子で閉め切られた空間にふわ
りと芳香が広がった。睦の師匠である義彰は「一里(約四キロ)先から、その
香りを嗅げる」と豪語したが、今この空間に同席する者がいたとしたら、誰も
がその芳香に気づいただろう。
掃除・散歩とこなしてきた身体の肌は、ほんのり上気して、障子越しのやわ
らかな光の中で、かすかに輝いている。ああ、そして、服の下からでも、その
存在を強烈に主張してきた胸。睦は、今の新緑の季節に合わせて、薄緑色のス
ポーツブラを着けてきたのだが、シャツ一枚覆いを外された胸は、ここぞとば
かりにその高まりを魅せつける。
続いて、ジャージの紐をゆるめて、腰から落とす。実のところ、睦のヒップ
があまりに立派なため、腰から落とす時は、少々力をこめなければならない。
ブラと色を合わせた薄緑色の女性用トランクスに覆われた腰が姿を現す。ジャ
ージを脚から引き抜くために突き出された腰が、胸に負けじとそのボリューム
感を誇示する。最後に両足の靴下を脱ぐ。
下着姿になった睦は、くるりと室内を見回してみた。床の間にかけられた(
新納)忠元公の頬が、気のせいか赤らいだように思う。
(つづく)
って、読んだくださった男性の方々、少しは興奮できましたでしょうか・・・。
作者(私)、大照れ・・・。
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