第四章「新米館主、初仕事」⑫
「10,000人のお掃除革命」は、“仕事関係”で購入した本。
実は、それと一緒にAmazonにて購入した一冊。
わが愛しのヒロイン・御仮屋睦ちゃんには、折々に英語の決め台詞を
うそぶいてもらおうかな~~と。
で、英語とくれば、そりゃあもう!シェイクスピアでしょ!!!
と思ったのですが、う~~む、さすがにハタチの女の子に、シェイク
スピアは重すぎるでしょうか・・・?
映画「ノッテイングヒルの恋人」あるいは思い切って「インディ・ジョー
ンズ」の中から??
さて。
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第四章「新米館主、初仕事」⑫
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春の陽射しは、意外ときつい。
直射光の眩しさに、つい顔をしかめてしまった。
ふと思うと、表はずいぶんと静かなようだ。(あれ?)と思ってちょっと首
を動かしてみると、門から玄関まで敷かれた石畳の上で、柔道着に着替えた大
山隆志が、黙々とストレッチ体操をしている。同時に、大山も睦の姿に気づいた
ようだ。
「あっ、御仮屋さん・・・、お待ちしておりました。」
しげしげと見つめられてしまった。
(もう、照れますよ~)
睦は、今度は勢いよく立ち上がって、縁側から庭に飛び降りた。毎朝、睦が
掃き清めている庭だ。小石ひとつ落ちていない。
「あっ、新納さんたちは『屋敷の裏も案内してやろう』ってことで、裏に
行ってます。」
道理で静かなわけだ。大山も、立ち上がった。
「ところで、御仮屋さん、新納流って、どんな流派なのでしょうか?一言
で、じゃ難しいのでしょうが。」
大山が訊ねてきた。もっともな疑問だ。とかく『古武道』なぞというと、
“神秘のベール”に包まれたもの、というイメージが先行してしまう。
(つづく)
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