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2011年4月21日 (木)

第四章「新米館主、初仕事」⑬

 今が盛りなり、でしょうか。

1104211s
 ふ~~、早くも出勤前です・・・・。
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    第四章「新米館主、初仕事」⑬
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 いやいや、新米館主・御仮屋睦としても、ぴしっとお化粧をして“神秘性”
を装っているわけか・・・・。「どんなスゴい流派だろう?」と期待を先行
させ過ぎて、失望に転じさせてしまうのは心苦しい。
 「う~~ん、難しい話はじいさんに任せるとして・・・。一応戦国時代の
生死を賭けた戦いの場で、生き抜くための技です。基本は(手に持てる物は、
なんでも武器にする)。だから、素手で向かい合うということは、あまり想定
されていなかったはずなの。けれども、時代が変わってくるにつれ、素手での
技術も追加されていったようです。」
 「え~~、じゃあ、御仮屋さんは、今日は懐に短剣を忍ばせているとか・・?」
 「いえいえ、そんなことないですよ~。なんでしたら、ボディチェックをして
してみますか。」
 睦は、自分の胸をポンと叩いてみせた。
 「いえ、それには及びません。」
 赤面してしまったことを気取られたくないのだろう、大山が生真面目に答えた。

 「新納流には、立派に『逃げる』というのも技なの。無理して、勝てない相手
に立ち向かう必要はない、『逃げる』も立派な生き残る手段という位置づけなん
です。だから、柔道のように「組む」ことを極端に嫌います。自分より力のある
者には、まず抑え込まれない。相手を倒す時は、一瞬のスキを狙う。今日は、柔
道家の大山さんに、新納流の「組まない」という特長を見てもらいたいと思いま
す。
 「あ・・、なるほど、あの防犯訓練の時の御仮屋さんの動きですね。」
 大山が、うなづく。
                          (つづく)

 さあ、いよいよさらに難しいアクション・シーン・・・・・

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