« 『おっぱいバレー』 | メイン | 第六章「ハイヒール、やめた」④ »

2011年6月16日 (木)

第六章「ハイヒール、やめた」③

 雷混じりの激しい雨は、降り続き。
 以前なら「(米ノ津)川が氾濫するなんて、ない」と言っていられたの
ですが、やはり一度水害を経験してしまうと、少々不安です。

1106161s
 さて、久しぶりに。
 愛しのヒロイン・むっちゃんに、袋叩きにされておるわけです・・・・
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
       第六章「ハイヒール、やめた」③
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 ところがだ。何ごとにも例外というものがある。そして、時にその例外は
“最もあって欲しくないケース”が該当してしまう。御仮屋睦(おかりや・むつみ)
が勤める、鶴亀信用金庫紫尾支店の職員一同、裏では口を揃えて「タツばあさん」
と呼ぶ平手達子(ひらて・たつこ)という、窓口の常連客だ。
 窓口を利用する際、窓口でテラー(窓口係)と世間話を楽しむ、という利用
客、ことに高齢者には多い。もちろん、テラーの側も“それも仕事”と割り切
って、出来るだけ話し相手をするよう心がけている。ことに新人の睦は、先輩
職員である田所茜(たどころ・あかね)や水溜小雪(みずたまり・こゆき)の
作業が滞ってしまうことのないよう、自ら“おしゃべりの相手”を買ってでる
ようにしている。その姿勢も、大多数の常連客の好感を与えるようで、「御仮
屋のむっちゃんに、会いにきたど」と、冗談を言いながら店内に入ってくる者
もいる。
 しかし、「タツばあさん」は、少々?、いやかなり口が悪い。
 勤め始めて早々、睦が新人として挨拶をしようとしたら、
 「あ~ら、あなた、挨拶って、立ってするもんじゃない?」
 と、強烈な一言がタツばあさんの口から出てきた。
 防犯上の観点から、支店のカウンターはいささか高い。小柄な睦は、どうし
ても“カウンターの高さに埋もれてしまう”。それを、強烈に皮肉られたのだ。
                            (つづく)

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.synapse-blog.jp/t/trackback/190585/26640742

第六章「ハイヒール、やめた」③を参照しているブログ:

コメント


1人で笑いのツボにハマル位の小説です(笑)
最近は人の顔色を伺いながらの長柄族が居ますけど~私は好きなおばちゃんです。近い将来の自分を見てる気に成りました(笑)
実は偏屈叔母さんかも知れないです私…
中々、イイです(笑)

また拝見しますお疲れ様でしたm(_ _)m

お仕事お疲れ様です。連載小説の続き待ち遠しかったです。むっちゃん元気そうでよかった(*^_^*)諏訪書店さんシャッター開いてましたよ。大雨の日だったからもしかしたら土曜日だったかもです。ピンポン玉どうゆうふうに跳ね返ったのかなと時々想像したりします。以外と奥行きありますもんね。

 >孝子さま
 >えりさま

 あの~、大変失礼な質問になってしまいますが、お二人って、一人の方が名前を変えて、
カキコミしてくださっているんでは・・・・・
 もちろん、お二人であろうと、お一人であろうと、ブログ主としてはとても嬉しいこと
には、変わりありません。今後も、よろしくお願いします。m(__)m

 ですが、
 ゲゲゲッ、自作小説を読んでくださっている方が、いらっしゃるとは・・・・・!!!

                 にわかに感じるプレッシャー・・・・デス。

コメントを投稿

プロフィール

フォトアルバム

ごろごろ

最近のトラックバック