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2011年6月18日 (土)

第六章「ハイヒール、やめた」⑤

 川の水位に一喜一憂する日々が、しばらく続きそう・・・・。

1106181s
 ふ~~。勤め先のコンビニにて。先週から勤め始めてくださった新人さん。
昨日「無断欠勤」で、ハイ、クビ・・・・・・。

 いや。
 自分だって、今でこそ職業・コンビニ店員をもう何年もしておりますが、
出水に来てから、まともに辞めた仕事なんて・・・・のが実態ですから、
その方には「負けないで」と言ってあげたいです。
 
 とはいえ。
 これで、とてもじゃないですけど、
 「株主総会に出たいので、休みを・・・・」
 なんて言える状態でなくなり・・・・・。
 南日本銀行・森頭取さま、無念であります。

 今をキツイ、きつい・・・と言っておりますが、
 たぶん、もうワンランク上の“キツサ”というのがあり、自作小説すら書く気に
ナレマセン・・・・・という状態が、きっとやって来るのでしょうね。

 ですが!
 せめて、それまでは、わが愛しのヒロイン・むっちゃんには“活き活きと、生きて
欲しい”という願いをこめて。
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       第六章「ハイヒール、やめた」⑤
(最初から読んでみたいと思ってくださった方は、右「カテゴリー」内「自作
小説」をクリックしてください。m(__)m)

 なにはともあれ、“敵”は「タツばあさん」こと平手達子(ひらて・たつこ)だ。
 タツばあさんは、やれ、電話料金の支払だ、通販で買った商品の代金支払だ、と、
とかく来店頻度が高い。公共料金なぞ「口座引落」があるし、近頃ではコンビニでも
「代行収納」取扱が当たり前だ。ところが、タツばあさんに言わせれば、「お金は、
常に目の前で動かして現状を把握することこそ、家計を預かる主婦の務め」となり、
「コンビニなんて、あんな安っぽいところ、誰が行くもんですか!」となる。
 まあ、それを口実として、愛車である軽乗用車のハンドルを握り、外出をするこ
とが、日々の楽しみなのだろう。ことに、睦のような格好の“口撃”相手を見つけ
だしてしまったのなら、一層張り切るのは、理の当然か。
 睦が先制攻撃とばかりに、大きな声で「いらっしゃいませ。おはようございますっ!」
と、入店してきたタツばあさんに挨拶をすれば、「あ~ら、なに~。そのいかにも、
コンビニの店員がするような挨拶は・・・・・」という反応となり、コンビニなんて、
いかに「代行収納」や「ATM」というサービスで客寄せして、買物をさせようとするの
か・・・・・、くどくどとタツばあさんの“コンビニ批判”論を拝聴しなければなら
なくなり・・・・・。
 またある時には、「おっぱいの大きい女性は、バカである。これは、医学的にも、
統計的にも、証明されている」という演説を始められてしまった。もちろん、男性が
こんなことを言ったら、即“セクハラ”であるのだが、もちろん相手は「タツばあ
さん」だ。その微妙な間合いは、しっかり掌握済みだ。

 さあ、時は来たれり。
 「いらっしゃいませ。おはようございます」
 慇懃無礼、声は大き過ぎず小さ過ぎず。睦は、カウンタ越しにタツばあさんと対峙
した。

 ・・・・・・
 確かに、タツばあさんの視線は、いきなり“背丈の伸びた”睦の上半身を舐めるよう
に動いた。しかし、それを見なかったことのようにして、
 「あなた、生意気ね。テレビに出ていたでしょ」
 と、第一声が発せられた。
 「はい、知り合いが取材してくれたもので・・・。生意気な限りですが」
 言葉短く答えた。
 「そうよ、生意気よ。で、あなた、本当に強いの?」
 単刀直入、斬り込んできた。
                         (つづく) 

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